前回の更新で「ディック・マードック」という懐かしい名前が出て来たので、少し彼について触れてみませう。
彼は日本では日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスetc…たくさんの団体に参加した事があるようですが、自分が初めて見た時は新日本参戦時。アドリアン・アドニスとの二代目マンハッタン・コンビとして暴れ回っていました。
マードックと言えば、「お尻ペロン」というのがありました(笑)。緩めのレスリングタイツを履いていたので、場外乱闘からリングインする時に、後ろから藤波選手にタイツを掴まれ「半ケツ状態」になるのがお約束のムーブ(笑)。逆に藤波選手がペロンの時も…(^^;;
滞空時間の長い垂直落下式ブレーンバスターやカーフ・ブランディング(仔牛の焼印押し)といった必殺技が独特でしたね。
垂直落下式ブレーンバスターは、頭からガクンガクンと崩れるように落としていたので超危険。しかし相手は怪我をしない訳ですから、上手かったんですねぇ。相手の受けの上手さもあったとは思いますが。
この技を出すと必ず解説の山本小鉄さんが「これが本当のブレーンバスターなんですよ!」といつも言っていましたね。確かにブレーン(ブレイン)・バスターなのだから、通常の背中から落とすのはおかしいですね。日本語名は「脳天砕き」。技名からするとマードック版が正しいですね。
マードックは愛嬌のある性格で、周りから愛されていたみたいですね。その一方で喧嘩っ早い性格でもあったみたい。
シュートにも相当の自信があったようで、黒髪のロベスピエール時代の前田日明選手に「お前はプロレスがやりたいのか、喧嘩がやりたいのかはっきりしろ」と言ったこともあって。山本小鉄さんも、1986年4月29日の前田対アンドレ・ザ・ジャイアントのシュートマッチについて「もし新日本が本気で前田を潰そうとしていたらアンドレではなくマードックを送り込んでますよ」と語っていたそうですね。
魅力的だったマードック、49歳で没…相方だったアドニスは34歳!早いなぁ…アドニスは事故だったから仕方ない部分はあるにしても、マードックは疾患。早すぎますよね…
昭和はガイジンも魅力的なレスラー、多かったです。彼らの試合をまた見るために、新日本の配信サービス、入るべきか入らざるべきか~(^^;;
それが問題だ!(笑)
二代目マンハッタン・コンビ
iPhoneからの投稿