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「Dropkick チャンネル」にて伝説のUWF戦士、中野巽耀選手のインタビュー記事を読みました。

中野選手といえば、伝説のプロレス団体「UWF」のメンバーのひとり。旧リングネームは中野龍雄。強烈なインパクトを与えた「しゃちほこ固め」(変形逆片エビ固め)、博多スターレーンでの異常な人気ぶりで「博多男」と呼ばれました。

「しゃちほこ固め」は拷問固めと言いたくなる程の異常なそり方で。食らった選手、ご愁傷様です…

いろいろ興味深いエピソードが出てましたね。旧UWFは当初は自前の道場が無かったので、第一回入門テストを合気道の道場を借りてやったとか、一ヶ月くらいはいろんなジムを転々としていたとか。

他所様のジムなので、あまり大きい声は出せないので小さい声で怒られながら竹刀で叩かれたりしていた、と。ジムの人から「すみませんが静かにお願いします」と前田さん、言われていたとか(笑)。

その後、世田谷・大蔵にUWFの道場が出来ますね。運送会社の倉庫を改造した質素な物でしたが、逆にそれがストイックなイメージを出して、自分のようなUWF者にはたまらなかったです。

藤原組長は足立区から通い、いぶし銀・木戸修さんは神奈川から通った、と。結構大変だ…。木戸さんは他の先輩達よりも早く来て、自分のメニューをやって、日焼けして帰ると(笑)。当時は日サロもそんなに普及して無かった…というか存在していたかも微妙な時代、あの褐色の肌はそうやって維持されていたと(笑)。

スーパータイガー・佐山聡さんは三軒茶屋でスーパータイガージムをやっていたので、大蔵には取材の時くらいしか来なかったようで。まあ普通は自分のジムで練習するでしょうし、指導もありますからね。

中野選手は先輩方に対してはいろいろな想いがあるみたい。

前田さんに対しては「他人の意見に左右されちゃうところがあるんだよね。それくらい純粋な人なんだけど」

と言ったかと思えば、

(練習に関して)「あの人は口ばっかだから」

とキツイ事も。でも人となりに関しては「純粋なんだよ」と繰り返し言ってますね。

出て来いや~!の方に対しては、

「その当時の高田延彦は人間的もプロレスラーとしても魅力的だったんだよ。高田さんは先輩の中で一番練習してたし」

「一番面倒見がよかった。機嫌悪いときももちろんあったんだけど(笑)」

「練習も率先してやって後輩の見本になってたから。すげえ練習するよ、あの人は。俺ら若手と同じメニューをちゃんとこなすからね」

まあ高田氏に惹かれるのは分かる気がしますね。

山ちゃん(山崎一夫・現ワープロ解説者)に対しては呼び捨て!で、

「練習しないで整体の勉強ばっかしてたでしょ。それなのに偉そうなことを言っても誰も言うことは聞かないよ。先輩面されたって屁とも思わなかったし。まるきし蚊帳の外の存在だったよね」

「ハッキリ言って男気がない。男として魅力がなかったよ」

もーバッサリと。

まあいろいろありますよね(^^;;

人間関係は難しいから(^_^;)

三派分裂に関しては、

「…高田さんはあれでしょ。自分でやりたかったんでしょ」

前田氏の「高田クーデター説」を肯定するかのような発言。当事者達しか知らない事、当然あるのでしょう。

それとこれは自分も覚えているのですが、中野選手はテレビ番組の取材でカール・ゴッチさんのところに修行に行った事があるんですね。

「ゴッチさんのところでは、走らされて、ロープを登ったり、ブリッジをやったり、まあ基本的なことだよね。あの人は怒鳴ったり怒ったりしないから。ゴッチさんはユニバーサル時代にも来日して何回か教わったけど、どうしてもできない選手がいるわけよ。でも、怒らないでどうにかできるように指導するからね。日本の先輩はできないと怒ったり引っ叩いたりするんだけど、ゴッチさんはそういうことは一切しなかった。たしかにゴッチさんは厳しいは厳しいんだけど、やる気のある選手にはどうにかできるように教える。それが神様と呼ばれる所以なのかなって」

なる程、そういう捉え方もあるんですね。物凄い人だから神様なのではなく、優しいから神様か。まあ、怒鳴ったり竹刀で叩いたりする先輩に比べたら、確かに神様と感じますね(笑)。
でもゴッチさんは、根性の無いレスラーにはかなりキツイ事を言ったりと、人間臭い?ところもあって。そんな所も魅力なんですが(笑)。

またまたゴッチさん幻想が大きくなりましたね~。

U系のディープな記事、これからも期待してます!

そういえばKAMINOGEで、前田日明&キラー・カーンの対談がある模様!こちらも期待大!

ではでは~




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