「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」をようやく読み終えました。凄いボリュームでした~。

読み終えて思ったのは、著者である増田先生の木村政彦愛がハンパなく強い事。物凄いエネルギーを感じます。木村政彦という人はこんなに強いんだ、力道山の騙し討ちにあわなければ…全盛期の木村政彦ならば、絶対に力道山に敗れる事はなかった、と。

しかし手放しで木村氏を賞賛している訳ではなく、ネガな部分もしっかり書いていますね。

そして怨敵・力道山。「ブック破り」「騙し討ち」は木村側、柔道側からすれば非難轟々ですね。

しかし、いろんな格闘家が彼の木村戦でのコンディションの良さ、そして「実力」に対しては評価しています。そうとう鍛えこんでいると。そして彼の打撃は本物であると。力道山は相撲時代からボクシングを研究していて、ボクサーとスパーなんかもしていたようで。木村戦で見せた打撃は倒すための打撃技であると。
力道山がしっかりとした打撃を身につけていたというのは始めて知りました。

それにしても驚異の取材力ですね…今まで知らなかった事も沢山出て来て。

驚いたのは、最後の部分…木村氏の弟子である岩釣兼生氏が「地下格闘技」の試合に出場していたという事実。プロレス界にリベンジするために磨いたバーリ・トゥード技術でチャンピオンになったと。

しかし増田先生、これ書いて大丈夫なのかな…心配です(⌒-⌒; )

それにしても、木村氏はあともう少し長生きしていれば…最後の最後に、賞賛されて人生を終える事が出来たのに…何かこう、無情なものを感じるというか、やるせないですね。

沢山の人がこの作品を読んで、木村氏の偉大さを知ってくれたら良いですね。

さあ次はいよいよ「七帝柔道記」に手を出します!

またまたディープな世界にドップリ浸かりま~す!


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