先日観た猪木VSアリ、Disk2の、

ド素人レビューを書いてみたいと思います。
(;^_^A

思うままに書いてみますね~

試合が行われた当時は「世紀の凡戦」なんて叩かれたらしいですが、私は全然楽しめました。世紀の凡戦なんて言った(書いた)ヤツ、出てこいやーーっ‼︎ みたいな(笑)。

まあ感想は人それぞれですし。

確かにボクシング目線ではそうかな~アリはパンチを数発しか出してませんし。あるいは「純プロレス目線」でも、余りにも盛り上がる場面が少ないし、いわゆる大技は出ないしね。

マーシャルアーツ目線というか、武術・格闘技…の捉え方でないと理解出来ないかもですね。

意外だったのは、アリは殆ど何も出来なかった(攻撃出来なかった)と思っていたら、グレイシーとやった時の桜庭選手のように、アントンの足へのローキックやっていた事。余り様にはなってないけどちゃんと廻して蹴っていて。

それにしても、アントンのアリキック!
こちらは様になりまくり!
キレッキレ!
流石は萌える、いや燃える闘魂!
閃きが凄いです。確かにあれなら、アリ側の出して来た無茶振りルールにも抵触していない。立った状態からは蹴ってはいない。スライディングしての蹴りですから。屁理屈と言われそうでもありますが…

昔、柔道家がボクサー相手に寝て戦った、との記録があるそうですが、流石に蹴りは出してないでしょう。

とにかく非凡な人ですね~。

アリキックでダウンも取っているし。スリップぎみではありますが、あの蹴り方で相手をコカせるってスゲぃ!

そしてアリキックというと、スライディングしながらのローキック、廻して蹴るとの印象がありますが、関節蹴りも織り交ぜています。危険だなぁ…キラー猪木が出てますね。

アリはインターバル中に毒づきます。「イノキ、ガール!イノキ、ノーメン!」男なら立って戦え、と。

それにしても、ルールはどこまで徹底されていたのかは疑問です。禁止のはずのスタンディングでのローキック、関節蹴り、張り手、アントン出してます。でもレフェリーはスルー、アリ側も抗議の気配無し。流石に6ラウンドの、グラウンドに引きずりこんでの頭部にヒジ、はアリ側猛抗議でしたが。

そしてシューズの爪先にテーピングを貼れと、訳の分からん要求をしてくるアリ陣営、レフェリーも猪木側に指示。爪先では蹴っていないんですが。すぐに剥がれますし。何度かその場面がありました。

スタンディングから、何度かタックルにも行っているアントン。桜庭選手のような低空タックルではなく胴タックル。凄い勇気です。

プロボクサーの素手のパンチというのは、人間の頭蓋を砕けるそうなんですね。グローブをはめていてもその威力たるや…アリはヘビー級の世界チャンピオン。絶対に喰らいたくはない。なのにタックルに行く萌える闘魂。いや燃える闘魂。ロープブレイクとなりましたが、本来この試合では反則では…?その辺がちょっと曖昧ですね。

途中でレフェリーが、アントンのシューズに何か入っていないかチェック。アリ陣営からの要請ですね。何か入っているんじゃないか、と。入っている訳ないんですが。が…自身の自伝で書いていますが、ホントに鉄板を仕込んだシューズを新間寿さん(当時の営業部長)が用意していたそうですね。向こうが汚い手(ルール等の事)で来るのならこっちもやったれ、と。流石にヤバイて事でやめたそうですが。

ところが、アリはグローブを石膏で固めていたらしいです(猪木自伝から)。…鉄板入りシューズ、使えば良かったかも(笑)。

一番盛り上がったのはやはり6ラウンド。足を不用意に取りに来たアリに対して足を効かせ、引き倒すアントン。上を取り、反則の肘を入れるシーンですね。故意か、反射的に出たのか?どちらにしろ、マズイって…アリの取り巻きは、アリを守る為ならなんでもするでしょうから。
ウソかホントか分からないですが、アリの取り巻きには懐にピストルを隠している者もいた、との噂もあったそうで(藤原組長情報)。
ここでも、キラー猪木の顔が出て来てますね。

アリのジャブも数発あたっていましたが、アリのファンはストレスたまりまくりだったかな。

アリがアントンの足を取り、捻る場面も。放送席の解説者は笑っていましたが、アリは必死だったかもね。なんとかこの状況を打開しようと。

終わってみれば、自分にはアントンがアリキックで攻め続けた印象ですね。全く退屈な試合ではなかった。猪木目線だからでしょうか。

アリは「こんな戦い方が…」とカルチャーショックがあったかなぁ。二人ともよく戦いました。

判定決着となりましたが、これは難しいですね。何を基準にするんだという。引き分けは妥当かな…

因みにアリ側が提案して来た「手枷足かせ無茶振りルール」…実はそんなルールは無かった、との説もあるんですよね。

因みに内容は、

アリの頭への攻撃は禁止。
空手チョップは禁止。
頭突き、喉への攻撃は禁止。
立った状態でのキックは禁止。
肘と膝を使った攻撃は禁止
ロープに触れた相手を攻撃することは禁止。(猪木自伝から)

「頭への攻撃は禁止」の時点で、殆どの有効な攻撃を封じられていますね。

「なんでも有り」ならぬ「なんにも無し」。

このルール、あったのかなかったのか…アントンの戦い方やいろんな事から、あったと考えるのが妥当でしょう。
これが殆どアナウンスされていなかったのだから酷いですね。

なんにしても、自分はアントンの戦法は支持したいですね。よく戦ったと思います。

それと、この試合はプロレス対ボクシングの異種格闘技戦な訳ですが、実況アナウンサーは「プロレス」とは余り言っていないんですね。「レスリング」と言っています。レスリング対ボクシングだと。
現在、「プロレス」というWordは余り良い意味では使われませんね。通常のプロレスの試合、または異種格闘技戦という名のプロレスの試合とは余りにも違う、異質のこの試合に「プロレス」の4文字が実況で余り使われていない事に何かを感じちゃうのは私だけかなぁ。まあ記事やポスター等にはバンバン使われていますが(笑)。

番組の終わり方は少し唐突かな?初期のジャッキー映画のような、終劇、ジャーン!みたいな(笑)。当時この試合は生放送だったからかなぁ。

現在、私の手元には3冊の本、「20年目の検証 猪木・アリ戦の真実」「1969年のアントニオ猪木」「アントニオ猪木自伝」があります。これらもまた熟読して、さらにこの試合を深く理解していきたいですね~


こうなると、アントンのもう一つのガチ試合、アクラム・ペールワン(パキスタン)戦も観たくなって来ました(^O^)

何年か前、TK(小室哲哉氏ではない)がこの試合の映像を観て「柔術的なムーブを、既に当時の猪木さんが試合でやっている。スパーをガチでやっているから自然に出たムーブなのでは」と雑誌で絶賛していました。

YouTubeで探してみよう~(^O^)

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これ、好きなんですよねぇ。



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