急速充電スポットの充実が電気自動車普及に必須
電気自動車用の急速充電スポットの電力供給量には何種類かある。・高速40, 44, 50kw:高速道路PA、ディーラー営業所、など・中速20, 25, 30kw:コンビニなど・低速3kw:自宅などバッテリー40kwhの場合、充電1%あたり3㎞走れることになっている。30分の急速充電でおよそ40%充電できるので、120㎞走れることになる。高速道路で時速80㎞で走行するとすると、1.5時間分でしかない。すなわち、高速道路走行では、1.5時間走る毎に0.5時間の充電時間が必要になる。ガソリン車と同じ距離を走るのに、走行中は同程度の速度であっても、何度も充電が必要なので、所要時間は1.3倍かかってしまう。充電回数を減らす策としては、家充電でスタート時満タンにすること、充電場所には出来れば50kwスタンドのあるPAを選択すること。30分間という制限時間がある中で、40kwと50kwの差は大きいと思う。しかし、混雑時PAでは、1基しかない充電スタンドに充電中1台、待機1台のこともある。そんなときは、別のスタンドに移動できるようにしたい。そのためには、残量に余裕がある間に3か所くらいの充電候補地を考えておく必要がある。たまたま空いているスタンドがあれば30分フルに使って充電しておいた方が良い。いずれガソリン車から電気自動車への全面シフトが政策上決定し、すでに各社が電気自動車のいち早いリリースに向け力を入れているのだから、1年後には電気自動車が一気に増え、充電スタンドが不足するのは目に見えている。せめて高速道路PAには充電スタンド2基は設置してもらいたい。今後、充電量の大きいバッテリーを搭載した電気自動車がリリースされてくるであろうが、1.5時間走る毎に0.5時間の充電が必要という状況を変えるには、急速充電設備の電力強化も必須であると思う。いくらバッテリーが大きくなっても、充電設備の強化が伴わなければ、1回の急速充電で走れる距離が伸びないからだ。将来80-100kwの充電スタンドが実用化すれば、1回充電あたりの走行可能距離が倍になり、電気自動車は目的地までの所要時間についてもガソリン車にかなり近づく。