お金持ちで、やさしくて、芸能事務所を経営していたんだ
「遊びに来い」
そう言われて、よく遊びに行った
おいしいものを、いつも食べさせてもらった
おじさんが亡くなったとき、真っ先に「ありがとう」を伝えたかった
でも、芸能人や会社の人たちがたくさん来ていて、
亡くなったおじさんに「ありがとうございました」ってお別れを言えなかったんだ
おじさんが亡くなってからも、そのおうちに遊びに行っていた
でも・・・・
おじさんの息子が、多額の借金を作って・・・・
家をとられてしまったんだ・・・・
そのおうちは・・・・・
私の父が建てたおうち・・・
贅沢の限りを尽くした父の最高傑作・・・
不動産、貯金、すべてを捨ててでも、あの家を手に入れたい・・・
父の思い…
母も同じ思いだった
私も同じ思いだった
でも、競売には、ならなかった
お金を貸した人は、おうちがほしかったんだ・・・・
遊びに行くことができなくなった・・・・・
寂しいよ・・・・
おじさんがいなくても、あのおうちに行けば、
おじさんに会えるような気がしていたのに・・・
今年・・・・
そのおうちは大がかりなリフォームをしていた
ウッドデッキもできていた
でもね・・・・
最高級の材料を使った日本建築に、ツーバイフォーのデッキだった
心が痛んだ・・・
家の前を通るたび・・・・
大切な思い出が壊されていく・・・
そんな気になったんだ
続く