ブログネタ:付き合うときに重視する3つのポイントは?
参加中
ブログネタ:付き合うときに重視する3つのポイントは?
参加中始めから一人が好きだったわけじゃない。ただ一人になったらなったでその心地よさから抜け出せずにいたんだ。
モールスと晴れの日の雨傘
1.
「芹沢。ちょっといいか?」
窓際で読書をしていた芹沢透は担任の黒崎に呼ばれ、ゆっくりと立ち上がりおもむろに黒ぶちのメガネを押し上げた。
「えぇ。何か用でしょうか。」
「頼みたいことがあるんだ。職員室まで一緒に来てくれ。」
黒崎がそう言うと、仕方ないと芹沢は職員室まで向かった。
職員室に行くと見知らぬ男子生徒が待っていた。淡い栗色の髪が肩下まで伸ばされており、一目みたところでは男子とはわからなかった。
「近藤ハルト、今日からうちのクラスに転入してきた。何でもフランス帰りの帰国子女でな。いろいろと苦労するだろうからお前、学級委員のよしみで助けてやってくれ。」
黒崎に言われ、えぇと短く答えた。
「よろしく。オレ近藤ハルト。ハルって気軽に読んでも構わないよ?」
へらへらと笑って言う近藤に芹沢は素っ気無く返した。
「結構。言われた仕事のみをするつもりだ。お前と馴れ合うつもりはない。…教室に行くぞ。」
「はーい!」
先に歩き出した芹沢の背を近藤が追いかける形で二人は教室に向かった。
「ね。そう言えば君の名前は?お友だちになったんだし?」
「なったつもりはないが…、芹沢透だ。」
「透君かっ。」
「芹沢で結構。馴れ合うつもりはないんだ。」
「ね、ね、今日さ一緒に帰ろうよ!」
「・・・・お前の耳は飾りか?人の話を聞け。」
「えー?ダメ?」
「…ダメだ。」
着いたぞ、と芹沢は教室を指差した。
「ではな、お前ならすぐにクラスと馴染めるだろう。他のやつに世話してもらえ。」
「え~、透君に先生任せたんだよ?オレのこと。」
「馬鹿正直に教師の言うことを守るやつが何処にいる。あんなもの適当に返事しておいて実際は他のやつに頼めば、担任の俺への評価は上がるしお前は他の誰かに助けてもらってクラスに馴染める。マイナスがない方法としてはこれが一番妥当だと思うが?」
「透君ってモールス信号みたいだね!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貴様は、晴れの日の雨傘のようだな。」
「?どういう意味?」
「空気が読めずに、邪魔な存在だということだ。」
そう言うと、芹沢は行ってしまった。