在宅プログラマとして働く場合には、不安も沢山出て来るのは当然である。

多くの人が気にする部分としては、収入の面での安定に不安を感じている人も多いことだろう。会社に雇用されている場合、会社が仕事を提示してくれる。自分で営業をする必要も無く、ただ来た仕事をやっていれば良いという形になってくるだろう。そのためにプログラムだけをやっておけば良いという訳では無くて、営業等に時間をかけなければならないのは覚悟をしなければならない。あるいは、面倒な経理手続き等も経理部が無いので、全て自分でしなければならないのである。

そして何の知識も無い人間が報酬が良いとは言え、仕事を請け負うのは無謀と言えるだろう。始めてみれば何とかなるだろうと甘い気持ちでやっても、高度な要求に応えるだけのスキルや知識が無ければ、何も出来ずに終わりという事になる。その結果、下手をすれば、損害賠償請求等を企業から受けさせられる可能性もあるので気を付けなければならない。

ただし、不安を払拭する物としては、ある程度スキルや知識を持っているならば、報酬は高いので生活を安定させるのは早いと言えるだろう。続けやすさについても、残業等も自分の都合でやったりやらなかったりすれば良いだけである。結局はクライアントに言われた、あるいは自分で設定した納期に間に合えば良いだけだ。そのために、働きやすいと言えるかもしれない。自由度が魅力なので、不安と天秤にかけて選択するのが良いだろう。

在宅で働くプログラマから始めてその名をあげていくというのは狭き門ではあるものの、成功の暁には一大センセーショナルを巻き起こすこともある。

数多くのユーザーを獲得して全世界に広まっているfacebookももとを辿ればハーバード大学のマーク・ザッカーバーグがThefacebookを生み出したことから始まっている。それがハーバード大学内のものとして生み出されたが、大学生や高校生へと段々と拡張されていき、最終的には一般に開放されるようになったのである。

その過程で有限会社としてfacebookが設立されて幅広い事業を展開するほどの企業に成長を遂げることになった。こういったIT業界の成功談の根底には個人が在宅でプログラミングを行ったことがきっかけになっている場合が多く、野心的なプログラマであれば挑戦を考えてみるべき道の一つとなっている。

こういった成功には先見の明が必要になっているかといえばそうではない。マーク・ザッカーバーグのThefacebookもハーバード大学の学生間の交流を促進する目的で開発したものであり、その場における需要に応えるシステムを開発したに過ぎない。しかし、そういった交流システムが生まれることを望んでいた学生がそれだけ多かったものの、誰も開発しようとしていなかったことが即座に人気を生み出した理由である。こういった成功には高い需要を適切に満たすということが必要になっているのである。