8月1日。
全国学力テストの結果が公表されました。
鹿児島県は,小学校国語を除き,全教科平均割れ…。
毎年,この時期になると結果に一喜一憂。
胃が縮むような感じがします😨

小学生や中学生に戻ったつもりで,新聞に掲載された問題の一部を解いてみました。
(以下はあくまで個人的な所感)
小中学校の国語に共通して感じたこと。
きっと鹿児島の子供たちは,『読解力はある』
そして,正解も「なんとなく」は解っている。
じゃ,何故,考えをまとめる記述が苦手なのか?
論旨(文章の大体の概要) 
・・・・(なんとなくモヤモヤするなぁ)
結論
論旨から結論に辿り着くまでの考える過程に,モヤモヤが生じているのでは?
読解力があるからこそ,感覚(イメージ)として正解が解っているだけに,思考の絡まりを解す作業に『もどかしさ』を感じているのでは?

昭和生まれの子ども時代は,同じRPG(ロールプレイングゲーム)でも,謎を解いて,まわり道をして(制作者にわざとまわり道をさせられて😅),ラスボスを倒していましたよね。
現代は,課金さえすれば1秒でレベルアップ!
無駄なまわり道もなく,ゴールまでショートカットできてしまう。

簡単に結果にゴールできることに慣れてしまうと,「正解」も簡単に出そうとする。
出そうになければ諦める(今風に言えば,パスる)。
そんなループが出来上がってはいないのかな?
学力テストに話を戻しますが,だったら,モヤモヤ感=苦手意識の素である思考の絡まりを解す作業を楽しめる工夫を教師がすることで,「じっくり考える,じっくり取り組む」学びの素養の育成に繋がり,結果,考えまとめる記事の正解率も上がるのではないんだろうか?
じゃ,どんな工夫?
…と尋ねられると,分かんないですけどね💦
そこは,知識と実践に基づく授業研究に日々取り組んでいる,うちの(県総合教育センター)研究主事が正解を用意していると思います!

小中学校の算数・数学の課題も国語に共通してるのでは?
モヤモヤの素である「複数の情報を処理する力」の強化が鍵かな?
加えて,子供の頃って,国語や家庭科に比べ,算数・数学の問題を解く意味と日常生活のつながりが見えずらかったような。
日常生活の事象と数学的な説明・理解の結びつきを意識できるような問題が,毎日1題ずつ出題されたら子供たちの算数・数学に対する印象も変わってくるんじゃないかなぁ。

最後に,中学校英語。
大人ですら,日々の暮らしで英語を話す機会なんてないですよね。
学校で英語を習う中学生のほうが,まだ英語に親しんでいる?
英語で話す行為が,いちばん日常生活から離れていると思います。
ならば,慣れさせるしかない⁈
毎日,Small Talkを続けるのが一番効果的なのでは?

色々書きましたが,小学校国語の正答率が全国平均を上回るなど,学力向上へ明るい兆しも。
一部の市町村教育委員会では,独自に問題を作成し,毎週月曜日に管内の全小中学校に配布する「今週の一問」に取り組んでいたり,ある学校では教頭先生が作る「教頭先生の一問」があったり,学校全体・地域全体で組織的に学力向上に取り組む意識の広がりも見られます。

全国平均との一問の壁。
一人では壊せない壁も,みんなで力をあわせればいつか壊せる日がくる。
壁のその先のステージにどんな世界が広がっているのか見てみたくない?
子供も教師も学校も教育行政機関も一丸となって「一問の壁」というステージボスを倒そう!