鹿児島県総合教育センターは,昨日(4月20日),鹿屋市立鹿屋小・中学校を研究提携校に委嘱しました。
教育センターとしては,直近の研究提携から15年ぶり,大隅半島からは初の研究提携になります。

今までに,鹿児島市立山下小学校,鹿児島市立吉田南中学校,奄美市立宇宿小学校,県立松陽高等学校,県立出水養護学校と研究提携し,地理的特色を生かした複式学級における指導法やアクティブ・ラーニングの共同研究を推進してきました。

新たに提携校となった鹿屋小・中学校とは,両校の主体的な実践を基に,従来とは異なる新しいスタイルの提携を目指しています。

鹿屋市の中野教育長挨拶から抜粋。
昭和27年に県内で初めて研究公開を実施した学校の研究誌の序には,こう記されている。
これは私たちが悩み,苦しんだ日々の記録である。子供たちが主体的・自発的に学ぶことこそ必要不可欠であり,そのために私たち教師も日々学び続けなければならない。教育に奇跡はない。
要約すると,多分こんな感じ…だったと思う。

新たな研究提携の除幕式に想う。
子供たちにとって,学校生活はこれから続く長い人生の通過点でしかないのかも知れない。
教師もまた,卒業生を送り出して,また新入生を迎え…教職生活はその繰り返しである。
ただし,ひとつとして同じ繰り返しはない。
社会の変化に応じて,教育も様変わりし,そのスピードは加速度を増している。
1年前の教育理論や実践が,今日は通用しない。
だから,教師も学び続けなければならない。

県内初の研究公開の序に掲げられた理想は,まさに現在のアクティブ・ラーニング。
今から67年前の鹿児島県の教職員が,67年後の教育の未来を語っていることに感銘した。
が,逆を言えば,67年前から未だ,日本の教育改革が進んでいないことの裏返しでもある。
教育センター15年ぶりの新たな一歩。
大隅地域初の研究提携に大きな期待を寄せるとともに,県全体の教育力向上に繋がるよう連携を深めていきたい。
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