前回の続き・・・・




俺は中学校3年生が終わると同時に人生初の彼女を手に入れた。



付き合い始めてからはそれまでに増してメールの回数が多くなった。朝、昼、晩毎日毎日メールのやり取りをした。

俺は愛美が大好きすぎて仕方がなかった。

常に携帯電話を自分のそばに置いておいた。


愛美から来る一通一通のメールが俺の楽しみだった。



愛美の都合のつく日にはデートもした。二人で図書館に行ったり、公園を散歩したり。


そんなある日、突然愛美が俺に向かって言った。




愛美 「ねぇねぇ。陵の家に行きたい」


俺 「えっ?俺の家!?」


愛美 「うん。陵の家」


俺 「何しに来るの?」


愛美 「陵の部屋がみてみたいの。」


俺は戸惑った。いろんなことを考えた。


ほんとにただ純粋に俺の部屋に来たいだけなのか。

それとも・・・・・・



15歳の俺はもちろんHなことに興味がないわけではなかった。

中学生ともなると、俺の周りにも経験したやつはちらほら出ていた。そのたびに周りから状況を詳しく聞いていたし、自分にもその日が訪れる日が来ることも期待せずにはいられなかった。


だが、チキンな俺にとって愛美の言葉はあまりにも急すぎた。

心臓がバクバクと音を立てているのが自分でもわかった。


しかし、その時は家に親、兄弟もいたのでできるだけ冷静に冷静に

俺 「うん、いつかね!」

とだけ言った。

そう、親が邪魔だった。

俺には親がいるときに愛美を部屋に連れてくるなど考えられもしなかった。

だから、現実に愛美が家に来ることは難しいと思っていた。



俺は家に帰ってからも愛美の言葉だけが耳に残っていた。



でもその日の夜・・・・予想だにしない言葉が親から告げられた。



母 「明日からみんなで泊まりでおばあちゃん家行くんだけど、陵行く?」



俺 「えっ!?!?」

俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・い・・・行かない・・・」





続く・・・

かなーり久しぶりに物語を更新する。笑




中学校の卒業式も無事終わり、公立高校の受験発表が出るまで一日中何もすることがなかった。


愛美に人生初の告白メールを送ってからというもの、俺と愛美は毎日のようにメールのやりとりをした。


もちろん告白の返事はもらっていない。しかし、あたかも付き合っているかのような、そんなメールが毎日のように繰り返された。


愛美 「おはよ、陵」


俺 「おはよう!今起きたの?」


愛美 「うん、今起きたよ♪陵は何時に起きたの?」


俺 「今日は7時に起きた!」


愛美 「もう学校ないのに早いね!そんなに早く起きて何やってるの?」


俺 「今日はねー神社に行ってお願いしてきた!」


愛美 「えっ?何を??」


俺 「俺と愛美が無事高校受験合格できますように。神様お願いします。ってね!」


愛美 「陵、ありがとう。。あたしも祈願しに行こうかな。」



俺は高校受験合格をもちろん祈願したが、もっと大事なことを祈願してることは言わなかった。

そう、「神様、愛美と付き合えますように。」ってね。


いよいよ、公立高校受験発表のときがきた。

俺の中学校では、合格発表当日には合格者が学校に、その翌日に不合格者が学校に行くことになっていた。


さて・・・結果はというと





俺と愛美の登校日はズレるという結果になった。



俺は不合格だった。

その結果俺は、電車で一時間かかるような遠いところにある私立高校に行くこととなった。


俺も合格していたら、愛美の高校ととなりの公立高校だったのに・・・。

悔しくて悔しくてたまらなかった。




しかし、その夜思ってもいないメールが俺の携帯に届いた。

愛美からだった。


愛美 「陵、残念だったね・・・・」


俺 「うん、自分の勉強が甘かったよ。」


愛美 「あのね、ほんとは学校で直接言いたかったんだけど。」


俺 「えっ!?どうしたの?」


愛美 「付き合ってください」






その言葉は俺にとってそれまでの人生で経験したことのない最も嬉しすぎる言葉だった。



前回の続き・・・ part3



結局俺の中学校生活での恋愛事情はというと・・・。



何も変わらない。


 毎日が授業、放課後部活という生活を過ごした。2年3年と愛美とは違うクラスになった。しかし俺は中学校ではバドミントン部に所属していた。

愛美は、体操部。つまり同じ体育館同士での部活。俺の学校では、バスケ部とバレー部。そしてバドミントン部と体操部、交互に体育館を使用していた。だから、顔を合わせることは結構あった。


もちろん会えば話はするし、少しドキドキしながらも自分から話かけようとする。

あくまでクールな男の子を演じながら。


ただそれ以上はなく、1年2年とすぐに月日は流れ・・・あっという間に3年生、そして部活を引退した。



 その間に実は愛美には彼氏が4人目になっていた。その度に俺は一喜一憂していた。新しい彼氏が出来ては、一人で悲しみ、その彼氏と別れたという知らせを聞くと一人でこっそり喜んでいた。

愛美が4人の男子と付き合っている間、俺には未だ彼女を作った経験がない。

告白されること、バレンタインをもらうことはあったものの特に何も進展はしなかった。愛美からもらったりしたことはなかった。


夏も終わり寒くなりだして、いよいよ本格的な受験を迎えようとしている頃、愛美は秀樹(ひでき)と付き合っていた。



 学校が終わると秀樹と愛美は二人で毎日一緒に帰っていた。それを俺は遠くから見ているだけであった。

遠くから見るその二人の姿に俺にはただただヤキモチしかなかった。

彼氏がいると知っていながらも俺は愛美が好きで好きでたまらなかった。


そして1月・・・そこに俺には思ってもいなかった嬉しいニュースが届く。


愛美と秀樹が別れた。



その日から俺の告白大作戦が始まった。

むろん俺は告白をしたことがなく、いつもクールを演じていた俺はいつ動こうか黙って考えていた。


しかし、時期が悪い。今考えるとなんてことないのだが、当時は高校受験と初めて受験を迎えようとしている時期。

さすがに今の時期はよくないかと当時の俺ながらの小さな配慮だった。

勉強をしながら、愛美のことを考える毎日。誰にも相談することなく、一人で計画を立てていた。



あっという間に公立の一般入試が終わり、いよいよ作戦を実行するときが来た。

どうやって告白しよう・・・。直接?電話?メール?


俺の性格上もうお分かりかと思うが、シャイな俺はメールを選択した。



メールアドレスすら分からなかったので、まずは俺の隣のクラスに座っている愛美と仲の良い女の子の友達に愛美のメールアドレスを聞くところから始まった。もちろん怪しまれたくはなかったので、


「俺さぁ、ケータイ壊れてデータなくなったんだよね。由美と愛美のアドレス教えてくんない?」


今思うとメチャクチャ恥ずかしく情けないが、当時の俺からしたら我ながらさりげなくできたと自己満。

そうしてアドレスをゲットし、いよいよ愛美にメールを始めた。


最初は


(陵だけど、理紗からアドレス聞きました。)


から始まったものの・・・・。突然、


(俺、お前のことが好きなんだ)


メールって便利だ。ほんとは顔から火が出るくらい恥ずかしいのに、ケータイを肌身離さずもってそわそわしているのに、メールだけみるとちょークール。

愛美からの返信は


(えっっ?ねぇそれからかってるの?)



俺   (からかってどうするの!本気だよ。付き合ってくんない?)


愛美  (ちょっと急すぎて分からない。少し時間もらってもいい?)


俺   (いいよ!ゆっくり考えて!)


愛美  (ねぇ、ほんとにからかってないね?罰ゲームとかじゃないよね?)


俺    (そんなんじゃないよ。ほんとに好きなんだよ。)



そんなこんなで、俺の一人での告白計画は無事終わった。


 

                                                    次回に続く・・・