タメとは何か？

これはスポーツを行っているとよく聞く単語です。「タメがない。」「タメが出来ている。」などの表現がありますが、これは実際どういうことなんでしょうか？

例えば、ボールを投げる際に腕を振るわけですが、この時に身体と一緒に腕が前に出て振れてしまう事をタメがないということが多いです。

この時に腕を遅らせて振りましょう・・・という表現をしますが、そもそも遅れて出るというのはどういうことか？

この左から４つ目の絵をみてください。

これは投球する際に振り上げた足が前に出て接地した状態の身体の動きですが、この時にボールを握っている手は頭よりも後ろにありますよね。

肋骨、頭よりもボールを握っている手が投げる方向に対して、一番遠い距離にあり、尚且つ胸がの正面がボールを投げる方向に対して正面を向くまでこの位置関係が出来ている事を「タメが出来ている」といいます。

しかし、この位置関係が崩れてしまい、ボールを握っている手が、ボールを投げる方向に対して胸が正面を向く前に腕が前に触れてしまうと、いわゆる「タメがない」といわれます。

このタメがある事で、打者がボールの握りや出処が見え難く、さらにボールに力が伝わりやすくなり、投手が打者を抑えやすくなります。

では、これを作り出すためには何が必要なのかという事になります。

ここで必要なのは、胸椎伸展という動作と、大胸筋の伸展が大事になってきます。

胸椎伸展とはこういう動きですが、その動きはこれです。

簡単に言えば胸を反り上げるという動作です。

一見簡単な様にみえますが、この様な動きを行うと、鳩尾（みぞおち）を前に押し出すという動きをほとんどの方がしやすいんです。

その動きが入ってしまうと、胸椎伸展ではなく、腰椎伸展（腰を反り挙げる）という動きになってきてしまいます。

胸椎と腰椎は上下に重なっているために、胸椎が上手く動かせない人は腰椎を動かしてしまうのです。

そうすると、腰を必要以上に反り上げるという動作になり、腰を痛める原因になってしまいます。

では、どの様にすれば、それが防げるのでしょうか？

それはまた次回の時に。

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東京・埼玉の姿勢・スタイル改善専門トレーナー北村智哉

動きのタメを作るために必要なこととは？