前回の、以下の記事のつづきです。

 

 

 

昨年11月、お手紙を渡した2週間後に再び薬局へ。

 

この日、お手紙を渡した後だっただけに

すごく恥ずかしく、

「どの面下げて会いに行けばいいんだよ・・・」

みたいな心境でした。

 

正直、重い気分で、薬局はおろか

診察も行きたくないくらいでした。

 

別に悪いことをしたわけでもないし、

むしろ良いことをしたのに

とにかく恥ずかしいというか、

みっともないというか、そんな風に思い込んでいました。

 

 

 

 

 

診察はいつも10時半の枠なのですが、

この日は病院側の都合で珍しく午後の診察となり、

薬局に行く時間も

いつもよりだいぶ遅くなりました。

 

それで、前回の記事のように

薬局へ向かう途中で、薬剤師さん本人と

たまたまビルの廊下ですれちがうことになったのです。

 

私は全然気づきませんでしたが

向こうから声をかけてくれました。

 

お会いできて良かったです、みたいな仕草をしていました。

 

 

 

 

 

薬をもらうとき、

本人がやけにニコニコしながら、

こちらを3~4秒でしょうか、

私を見つめていた姿が、今もすごく焼きついています。

 

あ、こんな表情するんだ、という感じ。

 

見つめられて私はまた恥ずかしくなり、

つい目をそらしてしまいました。

 

いやいや、何やってんだよ。

 

そこはやっぱりあれだよ。

 

写真を撮るなり動画を撮るなりしておけばよかったのに。

 

薬局内でそんなことが出来るはずもないですが、

今はそんな風に思います。

 

 

 

 

 

この日が彼女にとって

この店舗の勤務最終日だったはずでした。

 

ところが、この時点ではまだ異動先が

決まってなかったようで。

 

「どうなっちゃうかわかんないんです」、

「戻って来ちゃうかもしれない」

 

そんなことを言っていました。

 

なので、実はどこに異動になったのかわかっていません。

 

当初は、本部勤務とのことでしたので、

その通りになっているとは思うのですが。

 

おそらくは、バタバタと慌ただしく異動になったことでしょう。

 

 

 

 

 

結局、お手紙の返事はなく、今に至ります。

 

こういう時、悪い方に考えたり、

被害妄想に浸りかねません。

 

私はそういうタイプです。

 

でも、おそらくですが、薬局とか病院とか、

その他のサービス業でもそうでしょう。

 

店員や薬剤師、医者などは、

自らの情報を患者や客に明かしてはならないとか、

個人的な交流は禁止とか、

そういうルールはあると思います。

 

なので今回、そのパターンである可能性は高いのかなと。

 

 

 

 

 

 

以来、彼女にはお会いできていませんが、

正直、いまだに引きずっている部分はあります。

 

モヤモヤと言うか。

 

だもんだから、そんな気持ちを

行政書士試験の勉強でごまかしてるというのが、

ここ数か月の自分です。

 

すごく前向きに、懸命に勉強に取り組んでいるというよりは、

勉強に逃げ込んでいる感じ。

 

本当は、「あの子のために頑張ろう」、

「応援して欲しい」、

そんなモチベーションが欲しかったのですが、

勉強を逃げ道にして彼女のことを考えないようにするという、

これもまたモチベーションなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

いずれにしても、彼女のおかげで

私は職業人のあるべき姿を見せてもらったような

気がしています。

 

何を、どんな角度から聞いてもちゃんと答えてくれる。

 

きっと、薬や健康、病気のことを自分なりに掘り下げて

学んでいるからこそだと思います。

 

人間性もちゃんとしている。

 

人の痛みもわかる人だなと感じています。

 

この点、一般的な薬剤師のイメージとはちょっと違うでしょうか。

 

お手紙には、

「〇〇さんは、薬剤師の枠をはるかに超えた方だと思います」

と書かせて頂きました。

 

全幅の信頼を置ける存在。

 

普段はなかなか持てない、人への尊敬の気持ち。

 

薬剤師という、国家資格者としての専門性の高い

職業だからこそ、抱ける思いかもしれません。

 

 

 

 

 

信頼と尊敬。

 

これらを抱けるのは、やはり一般の会社員ではなく

国家資格者ではないだろうか。

 

なおかつ高い人間性を兼ね備えていると、

これはかなり強いぞと。

 

私が行政書士と言う国家資格の道を歩み出したのは、

実は彼女の影響もあります。

 

 

 

 

 

 

モヤモヤした思いを引きずるくらいだから、

まあ、もうしばらくは、下手するとあと数年は

忘れられないでしょう。

 

ついては、

彼女のことも頭の片隅に残しつつつ、

当面は11月の行政書士試験の勉強に集中し、

同時に、新たな出会いも模索するという、

そんなスタンスでいようかなと思います。

 

それでいいですかね。

 

 

 

 

 

 

ああ、またお会いしたいなあ。

 

はい。

 

引きずってます。

 

結構。