一面に広がった根を見て、
ゾッとした。

このままでは、他の苗木にまで
悪い影響を与えてしまう…

早く苗木を、
別の場所に移さなければ!

だか、問題の苗木は
オーナーのお気に入り。

他の苗木を優先するか、
オーナーお気に入りの苗木を
優先するのか…

一瞬、迷ってしまった。

普通に考えれば、
オーナーお気に入りの苗木を
移動させれば良いだけなのだ。

にも関わらず、悩んでしまった。
そんな自分が嫌になった。

自分の心が汚れたように感じた…


そんな気持ちをフッきるように
急いで、苗木を別の場所に移した。





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小部屋に移された
弱々しく変わり果てた苗木をみて
悲しみが込み上げてきた。

自分が、素早い対応していれば…

でも今は、悲しんでいる暇はない。
苗木の為にも、
早く原因を突き止めなければ‼

数時間後、検査の結果
苗木の症状が分かった。
栄養不足が原因だった。

すぐさま
苗木を植えていた場所にいき調べると
一面に他の根があった。

オーナーが、お気に入りの苗木の根だ‼

イビツな形に成長している為、
根が辺り一面に広がり他の苗木の根に
絡み付いていた。



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菜園に向かう電車の中で、
いろいろ思い返していた…

確かに、ここ最近
苗木の状態に違和感を感じていた。

何となくであるが、
自分には原因も分かっていた。
にも関わらず、
何も対応をしていなかったのだ…

自分の中でその事が
ここまで大きな影響を与えるとは、
思っていなかったからだ。

完全なる、危機感不足だった!

その時点で、ちゃんと対応していれば
防ぐ事ができたであろう…

起きてしまった現実と
何もしなかった過去。

悔やんでも、悔やみ切れない
気持ちでいっぱいだった…


電車から降り、足早に向かうと、
元気のない苗木が、小さな小部屋に
移されていた。







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地元に戻り、数日経ったある日、
自家菜園で作業をしていると、
一本の電話が入った‼

自分が大事にしている苗木の1つが、
根腐れを起こしたみたいだ⁉

しかも、理由が分からない。

苗木が痛んでしまうのは、
よく在る事だが、1番の問題は
オーナーが大切にしている苗木の
隣りで起きてしまった事だ‼

オーナーが知ったら、
すぐにでも苗木を駆除されてしまう…

自分としては、
大切にしてきた苗木なので
治してやりたい‼

まずは、状況を把握しなければ…

すぐにその場へ向かうと告げ
急いで電話を切った。











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デスクに戻ると、
同僚達が心配そうに
こちらを見ていた。

ごめん。と声にならない言葉で
苦笑いしながら手を併せた。


それから数日後、
今度は本当に問題が起こってしまった。



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