―わたしが小学生の頃、遠足での話―(ちょぴっと長編)
遠足の2~3日前になるときまって
くだものはおやつに入るかどうかという、たわいもない話で盛り上がったものである。
当時(遠い昔)、たしかおやつは250円以内と相場?は決まっていて、みんなその範囲内でいかにたくさんおやつを持って行けるかが、遠足の最大の課題だった。
同級生A 「バナナはおやつじゃないよな。」
同級生B 「だろ。バナナは弁当の一部じゃねえか?」
と、毎回バナナはおやつか?論で始まり、結局バナナはおやつではない。という事で話はおしまいになる。
しかしその日は
同級生A 「じゃー、パイナップルも弁当の一部か?」
同級生B 「そーなんじゃねーの。
バナナとパイナップルは親戚だろ。」
(まぁ同じ熱帯育ちだから親戚には違いない)
同級生A 「だよな!そうだよな。じゃ、おれ。パイナップル持ってく!」
みんな 「いいんじゃねー。それgoodアイデーア!」
みんなココロの中では(好きなの勝手に持ってけ!)と冷めた目で見ていたが、同級生Aのそのgoodアイデーアにみんなでエールを送ってやった。
そして遠足当日・・・
同級生Aはハイテンションでやって来た。
同級生A 「持ってきたぜ、パイナップル!」
マジかい。
もう言う前にワカッテルヨ。
なぜって彼の黄色いナップザック(当時は大体ナップザックだった)からは、あのパイナップル特有の緑色の葉っぱ?がツンツンと出てますから。
ナップザック全体がパイナップル状態。(l|l゚∀゚)
そうです。彼はまるごと持って来てたのです。パイナップルを・・・
みんな 「大丈夫?重くね。」
同級生A 「OK!OK!着いたらみんなで食おうぜぃ。」
何がOK!なのかよくワカラナイがとりあえず出発。
遠足のコースは約一時間程の距離のハイキング。
最初はハイテンションだった同級生Aも歩くにつれ背中のパイナップル、いやナップザックが重たそう。
ようやく目的地の高原に到着!
みんな 「やっほー!やっと着いたね。お腹ペコペコだよぉ。」
同級生A 「デザートもあるからな。みんなで食べようぜ。」
同級生Aはナップザックからそのまるごとパイナップルを自慢げにみんなの前へ・・・
ようやくパイナップルの出番。
みんな 「早く切ろうよ!A夫君!、パイナップル入刀!」
などと詰まらない冗談を言いながらみんなハシャギまくり状態。
するとA夫君。みょうに冷静。そしてポツリと・・・
同級生A 「あっ、そーいえばナイフ持ってくるの忘れた・・・」
みんな (,,゚Д゚) ポカーン
あん?今なんてった。
なっナ・イ・フ
持ってくるの
わすれたぁ?
((((;゚Д゚))))
A夫君、キミらしい結末だよ。
りんごなら空手チョップで割れるかもしれないが、
パイナップルは無理だ・・・il||li _| ̄|○ il||li
哀れA夫君はそれ以来パイナップル男と呼ばれる様になったのは言うまでもない。
**教訓**
遠足にまるごとパイナポーはいくない。
良い子のみんなは切って持って行こうね。`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ