チベットやウイグルなんかどうでも良い、と言う有門大輔 | 大石ブログ

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 台風で増水した淀川で、溺れた日本人小学生を救助した中国人留学生が表彰されると、「さながら日本側の対中警戒感を薄めるためのスパイ工作員」だと罵り、彼がチベット系中国人であることがわかったら、即座にチベットやウイグルの独立運動を否定し始める有門大輔。


「伝えられるところによると、厳俊はチベット族出身。チベットと同じく中国共産党の支配下にあるウイグル問題に端を発し、先ごろ、首都・北京の天安門で突入した自動車が炎上・爆発するというテロ事件が発生。
 しかしながら、チベットにせよウイグルにせよ、あそこまで中国共産党の軍事侵略で物理的に破壊され、虐殺と漢民族との混血によるジェノサイド(民族浄化)が行き渡った地域の独立はもう見込めないだろう。ウイグル人によるテロでは『アルカイダ』の関与も指摘されているが、ロシアのイスラム圏とは異なり、地理的に見ても国情から言っても国際テロ組織がそうそう深く関与出来る条件にあるとも思えない。
 何より、日本から遠く離れた他国・他民族のことなどどうでも良いのであって、問題は日本である」

http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/51918229.html


 私も、チベットやウイグルの独立は困難であるとは思う。ましてや、南(内)モンゴルについては……とも思ってきた(ここにも独立運動がある)。
 しかし、独立が出来るかできないかとは別に、人権改善をまず訴えていけばいいだろう。
 それを「どうでも良い」とは、人間の屑らしい言いぐさである。

 師匠の瀬戸弘幸は、「ウィグル人の抗議を断固支持する」と書いているのに、恥をかかせるなよ、とも言いたくなる。
http://blog.m.livedoor.jp/the_radical_right/article/53004454?guid=ON

 困難といえば、恩恵と弊害どちらも含めて否応なくグローバリズムに巻き込まれていく現在の日本を、「江戸時代まで回帰させるべし」と言うほうが、よほど有り得ない。
 まさに、黒船の前で抜刀すればなんとかなる、という知恵しか持てない人間のようだが、だからこそ、そこから脱却した長州を憎悪するのか、松蔭神社への放尿も反省していないようである。

 こいつはそのうち、我々からではなく、仲間から殴られることだろう。
 有門大輔の放言を許して、行動保守の連中が愛国云々を語るのも矛盾だから、必然的にそうなる。
 ならないとしたら、行動保守に日章旗を掲げる資格はない。