【猫島の旅】長崎県・第2の軍艦島と呼ばれる廃墟群と猫の島「池島」vol.1 | 孤城落日

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猫との暇暮らし

2018年3月4日(日)、第2の軍艦島と呼ばれている「池島」へ行くため…

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朝7時に宿泊したレオプラザホテル佐世保をチェックアウトして、ホテルから徒歩5分ほどの「新みなとターミナル」にやって来ました。(荷物はホテルに預けた)

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佐世保港からは1日2往復、池島への高速船が出てて片道1,910円
7時22分の船に乗って16時09分の便で帰るので、池島の滞在時間は7時間半ぐらいとなります。(午後の船は佐世保発14時40分)

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日曜日なのに乗客は池島住民のお婆ちゃん1人と観光客は私を含め3人、途中寄港する有人島の島民数人と乗船数は10人以下
(池島から本土に上陸するには西海市の港のほうが乗船時間15分、運賃500円前後と安く、佐世保港を利用する人は元々少ない)

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座席はいっぱいある!!!!トイレも二ヶ所ある!!!!

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朝は海風冷たいけど写真撮るならやっぱり甲板です!!!!

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出航してすぐ、右手に佐世保海軍

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左手にはたまたま中国船籍の豪華客船が停泊

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島々には朝もやが立ち込めています。

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池島が見えてきました。

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面積0.9k㎡・海岸線長4kmと小さな島ですが、軍艦島は面積0.069k㎡・海岸線長1.2kmともっともっと小さい

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佐世保から1時間で池島に到着

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船着き場の待合室は冷暖房完備、トイレも綺麗

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池島へは佐世保以外にも大瀬戸港と神浦港と3パターン行けます。
神浦港だけ無料駐車場があるので車の方は神浦港利用が多いようです。
私もレンタカーを2泊3日で借りようと思ったけど、「観光列車 或る列車」に乗るとまた始発駅の長崎に戻らなくてはならないし、観光列車乗ってる間の駐車場代もかかるので、レンタカーは1泊2日にして或る列車到着駅の佐世保に泊まって往復3,820円で高速船にしました。

大瀬戸港と神浦港がある西彼杵半島には電車路線がなく、バス乗り継ぎでは時間がかかりすぎるので車でないと行くのが厳しいです。
でも船の本数が多いので散策が終わった時点でサッサと帰ることができるので車利用の方は大瀬戸港or神浦港から行くのが定番です。

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長崎の廃墟島といえば『軍艦島』が有名ですが、軍艦島=端島は完全に無人島。
厳しい立ち入り制限がされていて、2009年から観光客向けの上陸ツアーが開始されたが、動ける範囲がかなり狭く滞在時間はわずか1時間…
でも池島は、一部の立入禁止場所はあるものの、ほとんど自由に散策できます。

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「池島」は長崎市の最北西にある周囲4kmの小さな離島で、かつて石炭の採掘で栄えた九州最後の炭鉱の島です。
1959年から出炭が開始されたこの島の石炭は、良質なものとして重宝され、社宅の高層アパート群が次々に建ち、最盛期には8000人近くが生活していたが、2001年11月29日の閉山以降は、残されたほとんどの住宅や商店街が無人となってます。

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数年前からいろんなテレビでも紹介され
私は「志村どうぶつ園」でHey! Say! JUMPの伊野尾慧くんが池島で猫と戯れてたのを見て、猫探しに来たのでした~~(笑)

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島には現在も150人程の住人がいるものの、炭鉱施設の遺構が島内各所に取り残された寂れた風景から、現在進行形で廃墟化している【第2の軍艦島】とも見なされており、先月松本人志のクレージージャーニーでも紹介されていました。

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船着き場からは比較的新しい6棟の集合住宅が見えます。
ほとんどの島民はこの棟に住んでいるそうです。

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船が着くと一律100円で乗れるコミュニティバスが待ってます。

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小さな島とはいえ軍艦島に比べると13倍も面積があり、高低差もあるのでオール歩きとなるととても疲れるから、まずはコミュニティバスで一番高い場所にある終点まで乗るのがベター

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画面右端の小池栄子さんが写ってる場所が船着き場で、そこから100円コミュニティバスで黄色い丸印が付いてる高台まで一気に行きます。

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「池島」と言えばココ!!!ってぐらい、まず最初に紹介される8階建ての廃墟群!!!!!
最盛期で約8,000人がこの池島に住んでいたそうです。

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周りは雑草だらけでほとんどの窓ガラスは割れています。

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8階建てだけどもちろんエレベーターなどはありません。

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でも裏道へ回ると

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入口は5階部分となり、階段昇り降りも多少は楽に…

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裏道をさらに歩いていくと【野外展望台】の案内板があり…

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炭鉱で大きな事故はなかったけど、やはりガス中毒や岩盤掘削で亡くなった方も少なからずいて、それら炭鉱員の慰霊碑だそうです。

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展望台の辺りは桜の木も多く、3月末だったらお花見ができます。

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展望台から西海市方面を望む
白い建物は第二立坑で沖の小島(蟇島)も石炭採掘されてて、海の地下に巨大パイプが走ってて小島から第二立坑に石炭を運んでいたそう
草ボウボウだけど、建物の手前にはゴルフ場もあったとか…

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8階建てアパート群以外は4階建てや5階建てで、一棟にまとまって住んでいる訳でなくて一棟一世帯間隔で住んでいるらしい???

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なので、廃墟っぽいけどどこかしらに猫がいます。

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一匹の猫にカリカリをあげていると、必ず何匹かいつの間にか現れてきます。

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道路脇に建ってる鉄パイプは発電所から出た蒸気を各家庭に送るパイプだそうで、暖房は韓国みたいにオンドル式になっていたのかな???

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公園もあったけど遊具も錆びてボロボロ

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また猫みっけ~

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猫は300匹???とも言われているけど、この島でもボランティアによる去勢避妊手術が施されたり、仔猫はイノシシ、カラスの餌食となり、実際の頭数は徐々に減っていってるみたい…

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なんと銭湯も島内に2ヶ所あります(夕方のみ営業)

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アパート群から下っていくと…

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高台での一番の繁華街に出てきました。

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とはいえ郵便局以外すべてシャッター街
ナショナルでなくPanasonicって書いてあるところがちょっと前まで人が居たんだなぁ~って思わせるトコ

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あれ???公衆電話BOXの中に…

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猫がいる~~~すっごい長毛種ラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!

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郵便局とPanasonicの間の道を行くと裏通りはかつての歓楽街
ボーリング場や雀荘、スナックなど…
池島も軍艦島も炭鉱の仕事は高収入だったそうで娯楽も豊富にあったらしい

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歓楽街を抜けると高台地区の公民館

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そして池島唯一宿泊施設【長崎市営池島中央会館】
素泊まりOnlyで一泊3,500円弱、8部屋あり最大25名宿泊できます。
会館内にもお風呂あるし、先述の銭湯にいってもヨシ(空きがあれば当日でも宿泊可能で帰りの船が欠航した場合も泊まれる可能性アリ)

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中央会館を過ぎたら再び郵便局のあった大通りに出れ、(裏通りは100mぐらい)
島唯一の信号機がありました。

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信号機の右側には大きな学校が…

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クレージージャーニーでもやってたけど、かつて1,500人いた生徒は今はたった二人
それも兄弟で松本人志は「だったらその子ん家で教えれば~?」って言ってた(笑)

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幼稚園も今小学校に通う弟のほうが卒園してから廃園に。

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今月のナニコレ珍百景でも過去の放送ってことで紹介されてたけど、弟が入学してくる前は小学生は兄一人で鈴木奈々ちゃんが池島に来て、お兄ちゃんと遊んで一緒に佐世保に買い物に行ったってダイジェストでやってたな~

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8階建て廃墟アパート群から見た池島小中学校

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廃墟にも咲く菜の花

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最初にコミュニティバスで降りた終点は↑の写真では一番奥の右側の建物前で、そのままさらにちょっと進んで裏道へグルっと回ったんだけど、こうして学校側から全貌を見るとホント圧巻です!!!!

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そして振り返ると4階建てアパートと右手に池島唯一の食堂が見えます。

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ベンチの上には“まんぞくさん”←ねこあつめの

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長崎市設池島総合食料品センターの中にある【かあちゃんの店】
以前は他にもお店が入ってたそうですが今はかあちゃんの店だけで、「クレージージャーニー」の佐藤さんも「噂の現場にチョクメン!マコトシヤカ」の千鳥もみんな池島に来たらかあちゃんの店で食べてたから、ここで絶品のちゃんぽんを食べようと何も食べ物を持たずに上陸したのになんと臨時休業ダウンダウンダウン

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画面真ん中の赤い屋根が長崎市設池島総合食料品センターで
その前の広い土地には以前もっと大きなショッピングセンターがあったそうですが、今は既に解体して更地となってます。

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もう一度、廃墟群をグルっと回って…

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9時50分に再び郵便局まで戻ってきました(高台の散策は1時間15分ほど)

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郵便局の反対側には第一立坑の入り口があり、猫の鳴き声が聞こえる???

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探すと柵の中に一匹の猫が…

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カリカリをあげてると律義に横断歩道を渡って猫が3匹

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可愛い~~

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ここから港のほうへと下って、さらに猫探しに行きますが
あまりに写真が多いので続きは次(vol.2)に回します。