それぞれの業界で比較的小さな会社が生き残り、大きな会社が危機を迎えることがある。日本の自動車会社は、世界でも巨大な会社であることはしられている。自動車会社では、業界二位の日産自動車が倒産寸前にまで陥り、危機を迎えたことがある一方、スズキ自動車は結構上手に生き残ってきた。なぜこの小さな自動車会社がげんきなのであろうか。

自動車会社に関わらず、業界で小さい会社は大きな会社と同じことをしてはいけないのである。「規模の利益」つまり生産量が増えれば、一つ当たりのコストは小さくなるから、大きな会社ほど儲かることになる。この場合、価格競争で勝利することができるので、大きな会社が有利なのである。

したがって、規模の小さな会社は、大手の会社が手を出さない分野へ進出しなければならない。それがスズキの場合は、軽自動車でありこれに特化したことが成功の理由である。さらにスズキは大手の企業が嫌がるインドへの進出を果たして成功した。現在インドで走る車の二台に一台はスズキの車である。

 かつて家電業界最下位の日本電気は、同業他社がコンピュータに進出するのをためらったのを見てコンピュータ部門に進出し大成功を収めたのである。

 

 

収益増強

経済の停滞が続く中で、収益を増やすために行う経営戦略

技術力強化

日本企業は技術に重点を置く組織が多い。

人材不足

AI化の流れの中で、新しい技術を知る人材が少ない。

人材強化

知識社会と言われる中で、人材教育に力を入れる企業が多い。

人材現地化

海外進出した企業が、海外の企業経営を日本人から地元の人間に置き換える。

 

日本企業に求められる経営課題

SDGs(持続可能な開発目標)国連で国際開発目標2030年までに実現(17の目標)

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさもまもろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
 

オープンイノベーション

イノベーションや開発競争で、より早く効率的にイノベーションを起こすためには、組織内部の技術だけではなく、外部の技術を取り込むことが重要である。そこで様々な組織間で技術を公開し、お互いに利用し合うことで開発を行うこと。