数日間、夫の用事に付き添い、台湾に滞在していたのだが(便乗帰省)、台湾にいると目が忙しくなるなと、改めて感じた。

なぜなら、家でテレビを観ていても、外に出ても、どこもかしこも魅力的な繁体字でいっぱいだからだ。

この前も書いたところだが、私は繁体字大好き人間なので、できるだけ見逃したくなく、常に辺りを見回してしまう。

無意識にキョロキョロしてしまうのだが、客観的に視たらきっと、不審者のようだと思う。

そんな私が、最も心惹かれるものが、繁体字で書かれた看板(とその街並み)だ。

車移動中には、それらをできるだけ多く見たいから、極力眠らずに車窓から外を見続けているし(こう書くと、何だかこわい。)、バイクや徒歩移動中にも、あちこちに視線がいく。(その分、電車や高速道路からは、ほぼ見えないから、迷うことなく眠る。)

牙醫診所 ※歯医者さん

藥局 ※薬局

早餐店 ※朝ごはん屋

こんな文字を見るだけで、もう大満足だ。

観光地に行くよりも、ショッピングするよりも、看板のある街並みを見て、写真を撮ることの方が、私には、楽しく感じられる。

そんなこんなで、今回の帰省時も、繁体字見たい欲が満たされたわけだが、日本へ戻る直前、桃園空港で個人的にすごく魅力的なものを見つけてしまった。

それは、第一ターミナルでの手荷物検査等を済ませ、登場待合やお店が沢山並んでいる、あの長～い通り沿いの一角にあった。

ぎゅっと予定の詰まった帰省で、すでに疲れ果てていたのだが、最後まで台湾を楽しみたくて、ターミナル内を歩き回っていた。

動く歩道に乗り、歩き始めた直後に、｢それ｣が一瞬視界に入り、何だか私好みのものがある気がして、動く歩道を降り、迷うことなく歩いて戻った。

案の定、愛しの繁体字の看板や街並みの絵が沢山あることを発見。

それらを見た途端に、疲れは一気に吹き飛んだ。

その後は、見ることに、写真を撮ることに、忙しかった。

鄭開翔さんという方が描いているものらしく、即座にインスタグラムをチェックした。

賞を受賞していたり、作品集は日本語翻訳されたものもあるらしい。

台湾の日常風景や建物などを描いた作品も、もちろん素晴らしいのだが、やはり、その中にある、繁体字そのものに惚れ惚れした。

ちなみに、鄭開翔さんの展示コーナーは、常設なのか、期間限定なのかは、残念ながら、調べても分からなかった。

※手荷物検査等の後、左方向道なりに、搭乗待合室へ行く方向へ進み、分岐を右に長い通りをまっすぐ進んだところの、マッサージ屋さんの隣に、展示コーナーはありました。(説明下手でごめんなさい。)

帰国した今も、暇さえあれば、撮った写真を見て、繁体字の世界に浸っている。

桃園空港で見つけた…！