家庭用金庫でも、業務用金庫でも有効期限があります。耐火金庫、防盗金庫共に20年の耐火性能の有効期限が20年と定められています。特に耐火金庫は火災時に発砲コンクリートに含まれる水分が蒸発するときに発生する気化熱を利用し、温度の上昇を抑えています。
この耐火性に必要不可欠な水分が、長期間使用していくうちに少しずつ蒸発してしまうのです。日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会の水分量と経年変化の調査では、製造後20年も経過すると、水分量のおよそ20％が消失さえ本来の耐火性能を維持できなくなることが検証されています。この事から有効耐用年数は、金庫製造から20年とされ、この時期を目安に金庫の交換を推奨しています。
●金庫の廃棄処分
金庫を買い替えて、古い金庫を処分する方法ですが、金庫は可燃ごみとして出せず、また粗大ごみとしても市などのごみ処理場で引き取ってもらえません。金庫の処分というのは手間がかかるというのが事実です。金庫を廃棄する場合、まずは市のごみ処理場に電話をしてみましょう。市で引き取ってもらうために連絡をするのではなく、金庫の引き取り先を紹介してもらうために連絡をするのです。粗大ゴミとして出せる市ならば無料で引き取ってもらえる可能性もあります。近所に引き取り先がない場合、金庫の購入先に問い合わせてみるか、粗大ゴミ回収業者を利用します。業者で引き取ってもらえる場合、有料サービスになりますが業務用金庫も引き取ってもらうことができます。
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