まず、2022年のS&P500のパフォーマンスは悪く、年間20%下落したが、2023年に入り、AI技術革新が牽引し、上位7社のハイテク株のパフォーマンスも悪くないことから、S&P500はベアからブルに転じ始め、今のところ25%以上上昇している。


   一つ違うのは、2022年の弱気相場の下落では、S&P500は明確に差別化されておらず、基本的にどの銘柄も30%以上下落し、900億ドルの自社株買い計画を打ち出したアップルでさえ26%下落しており、S&P500にも負けている。


   しかし、他社に比べれば、アップルの通期業績の落ち込みははるかに少ない。 テスラを見れば、2022年の高値から70%近く下落、メタも高値から60%下落、マイクロソフトは33%下落している。 2023年の株価王と言われるエヌビディアでさえ、2022年には50%下落している。


■日本株式市場


   東証成長指数のテクニカル面では、年初来レンジ上限までの上値シャドーと「5日線と10日線のデス・クロス」が短期的な強い売りシグナルであり、ネガティブトレンド転換の警告である。


   昨夜もお伝えしたように、トレンドの良い日経関連銘柄や東証主力銘柄には「一波乱買い」が有効だと考えている。


   ただし、直近の急騰は先物の為替プレーによるものであり、日本経済の底上げ期待が絡んでいないことを考えると、日経平均の下落に過剰に反応し、終値条件の徹底によるリスク管理を忘れないように注意が必要である。中小型株については、個別のテクニカル状況を踏まえた強弱策を継続する。