現在の流行を追ってみると、そのキーワードの中には必ず「ビッグシルエット」と言うワードが出てきます。

通常よりもゆったりとしたシルエット、そこから醸し出される気怠くも柔らかな感覚はファッショニスタの方々なら感じて頂けると思っております。

巨匠マルジェラや、話題のラフシモンズらが得意とした感覚。 そこから生まれたものがバレンシアガの「抜き」なのでは無いのでしょうか。   そんなビッグシルエットが流行となってる中、古くなお、現在の感覚に近しい逸品がこちら。

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1994年、ジャンポール・ゴルチエぎ手掛けたオーバーサイズジャンパー。 常にファッションに新しい可能性を抱き、男性にスカートの提案や、女性に円錐型のブラコルセットを提案等その様子は「異端児」として世に名を轟かせました。その実力も見事なもので巨匠マルジェラの師匠や、老舗エルメスのデザイナーに抜擢される等その功績も実に華やか。

そのゴルチエが手掛けたこちらのアイテムも実に多くの驚きが内包されており、まずその大きさ。 たっぷりと贅沢に生地をあしらいそのボリューム故に並のコートでは収まる事が無いほど。 そしてその作り込みも美しく、元々オートの上に羽織る事を前提に考えられたのか、腕部分には裏地、また動くとシャラシャラと擦れ音を奏でる無数のボタンは欠けて尚美しい。

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どのようにコーディネートをするか悩まされる様な逸品ですが、20年以上も経った今でも尚新しい感覚があり、着用するものがより自由な解釈をする様になった現在これ程マッチする物も中々無いのでは?