蔵人のヒマジンな時間 -75ページ目

医療のおはなし

最近、医療がテーマの小説ばかり読んでいる蔵人です。

きっかけは本屋さんのオススメコーナーにあった『終の信託』(朔 立木・著)を読んだこと。
この作品、この秋に周防監督のもとで映画化になるということで文庫化されたようだけど、安楽死と法律の問題を描いたストーリーは、短いながらとてもとても考えさせられる内容でした。
まず、自分がある日突然意思表示ができないような状態になることを想定して、延命処置に対する自分の意思を事前に書面で残しておこうと思った。
たぶん方法としては、臓器移植意思表示カードに書いておくとか?、そんな感じだろうか。
それから、法律家である作者による検察官の取り調べの描写はとても生々しく、もし自分が不当に訴えられるようなことがあったとしたら、まずは弁護士と話をするまで完全黙秘して、調書にはサインをしないでおこうと思った。。。

終の信託 (光文社文庫)/朔 立木

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安楽死つながりで次に読んだのが、『神の手』(久坂部 羊・著)。
こちらも安楽死と法律の問題を描いているものの、後半になるほど物語性が強くなり、最終的には勧善懲悪のエンタテインメント作品?になっている感じ。
とは言え、作者は医師でもあるので、安楽死の問題を医師の目線で描いており、延命治療がどのような経過を辿り、どのような状況になるのかを具体的に描いている。
もし自分や自分の家族が延命治療を必要とする状況になったときは、それが今後どのような経過を辿るものなのか、また、快復が前提のものなのか、はたまた余命が決まっているものなのかを知った上で、その後の処置を冷静に判断したいと思った。

神の手 上 (幻冬舎文庫)/久坂部 羊

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神の手 下 (幻冬舎文庫)/久坂部 羊

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ちなみにこの二作品、この順番で続けて読むと、ちょっとストーリーがつながっている気がする場面が出てくるのです。
それがなんか "すごい偶然だ!" と思ってしまったりなんかして。


んで、久坂部 羊・著の本が医療の専門用語だらけなのに妙に読みやすくておもしろかったので、今は『無痛』を読んでます。
なにせ文庫版にならないと本は読まないタイプなもんで、世間の流れからは多少の遅れが生じてしまうのでけれど、この本が出版された4~5年前って、医療関係の小説が流行ってたな。。。なんて今ごろ思ってしまうのでした。

無痛 (幻冬舎文庫)/久坂部 羊

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