僕の右にいます(笑)

かわいらしいわ~。

○智万歳。

脚ほそっ。
 現在、たくさんのハウツー本が出版され、毎月新しいハウツー本が書店に大量に平積みされている。量もさることながら、内容も、生活リズム、仕事術、幸せ本(?)等多岐にわたる。
 勉強法についての本もこれに漏れず大量に出版されており、販売実績も好調のようである。勉強法と一くくりに言っても、集中法、時間のマネジメントについてコメントしている物等があり、勉強法の本だけで一つの大きなジャンルを構成していると言える。

たしかに、勉強法本の購入者が集中力や時間のマネジメントの知識を求めているのも事実だろう。
 しかし、「勉強法」と題した本を手にとる購入者が真に求めているのは、購入者が机に向かって勉強したとき知識をしっかりと得るための方法、そして知識をしっかりと残し、さらには試験や実務に有効に生かすための方法であろう。つまりは、「成績アップの方法」である。
本書は、この要求に答えている。


 まず、方法がシンプルである。シンプルであれば、購入者が勉強する際に方法を思い出しやすい。方法が複雑であればダメなのは明白である。
本書の提示する成績アップのための方法は、覚えること(=暗記と想起)わかること(=理解)、慣れること(練習)の三つに限定されている。本書においてそれぞれの方法の具体的方法について詳説されているが、いずれも実践が簡単な正攻法(暗記なら、一度にたくさん覚えようとしてはいけない、など)であって、結果を出すための必要事項に限定されている。成績アップには三つの方法が必要十分であることは、プロ家庭教師である著者の生徒の実例が示されることで実証されている。

そして、著者の経験が群を抜いている。著者は日本最難関である東大理Ⅲに一浪で合格しており、試験で最高の結果を出す方法を知っている者であると言える。

 更に、著者は大学卒業後もプロ家庭教師として何百人もの受験生を指導しており、その中で前記三つの方法を提示するに至っている。このため、前記三つの方法はすでに効果が実証済みの方法であり、有効なものと言える。


 後半精神論についてのべられていて参考になる部分もあった。


 私は、この本を50回ぐらい読んだ。私が感じたことは、つねに生徒のために役立つ新しい方法を研究しみつけよう、そしてその中で自らも成長したい、という著者の真摯な気持ちである。理Ⅲを出て医学の道に進むことも可能であったにも関わらず、その知識を受験生のために役立てようとするという著の者姿勢は素晴らしいものであり、今後ともかような本を執筆し出版していって欲しいと感じた。
 私はといえば、先日の入学試験の結果から暗記の必要性を痛感し、軽視していた暗記を日々しこしこ行っている最中である(特に民法)。