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ブォーーーー
大きな音で目を覚ますと駅のホーム
ベンチに座っていた
(ん…?寝ちゃってた…??)
急になりだした携帯を手に取ると待ち受け画面には[パクさん]
「はい、、もしもし、、」
「アイさん!今どこ??もうすぐ朝礼始まるよ!」
「朝礼??今何時・・・」
「何寝ぼけてんの!とにかく急いできてー!」プツッーーー
(朝礼…とは…?)
ブォーーーー
ホームに電車が入ってきてなぜかとっさに(これに乗らなきゃ)って思って乗車
空いてる席に座りふと我に返って周りを見渡すと・・・・ハングル!?
(待って待って待って!ここはどこ!?!?)
もう一度目を瞑り思いだす
(私、、たしか、、、、)
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2025年5月
結婚して2児の母になり日々仕事に家事育児に追われあわただしく過ごしていた。
そんな単純な人生ではない。
留学先で出会った旦那。付き合いたては優しかったが
お酒を飲むとカッとなりやすく物にあたったり、外で見知らぬ人と喧嘩をしたりも多々。
さらにギャンブルにはまりお金も貸したり。。。
(もう我慢できない)と思った矢先に妊娠が発覚
通訳になる夢をあきらめ結婚、出産
結婚後、さらに酒におぼれた旦那の暴力に耐えながら
旦那の借金返済の為に朝から夕方まで仕事をし子どもたちを寝かしつけたあと
子どもたちをシッターに預けてこんどは夜勤にでかける。
身も心もボロボロだった。
それでも自分の命よりも大切だったのは愛する子どもたちだった。
こんなダメな母親にもいつも笑いかけてくれて優しい言葉をかけてくれて
かけがえのない宝物。
この子たちにこれ以上、寂しい思いをさせたくない
ただその気持ちだけで毎日耐えていた。
そんな数年を過ごしてある日、内緒でコツコツ貯めた積立が満期になり
これを機に離婚を決意
遠方に住む母に事情を打ち明け、子どもたちを預かってもらった
(今日こそは絶対に話をつける)
仕事後、同僚と飲んで帰ってきた旦那に離婚届を差し出した
「もう、別れてください。」
バンッ!!
旦那は離婚届をテーブルにたたきつけ、私の所に向かってきた
旦那「いやだ、絶対に別れない」
すごい力で首を締められ苦しくて身動きが取れない
私「ならいっそのこと一緒に死のう」
グサッ
手に持ってたボールペンで旦那の足を刺してその場を離れた
それでも彼は追いかけきて、何かで頭を強く殴られた
私はその場に倒れこんだ
(だめだ、、頭がくらくらして、、動けない、、)
「〇ね!!!!!お前が〇ね!!!!!」
旦那の大きな声が頭に響く
その状態のままどのぐらいか殴られ続け、、
(私、、このまま死ぬんだ、、、子どもたち、、、会いたい、、、)
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(はっ、、、ってことは、、私死んだの?)
(じゃあここは?・・・・夢?夢の中なの??どゆこと??)
ふと(ここで降りるんだ)と思い降りた駅は[三成中央駅]
ポケットに手を入れるとカードケースに社員証が入っていた
【PLEDIS Entertainment】
(プレディスエンターテインメント社員!???)
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