私達の周りにどれ程の優しさが溢れているのか、どれ程の平和が溢れているのか、気づくことが難しい時代に生きていることを感じています。忙しく仕事に追われて、お金の心配、家族の心配、沢山の考えなければいけないこと、やらなければいけないこと、そんなことばかりで頭の中が占められてしまうから、心のスペースがほとんど占領されてしまっても当然かも知れません。余裕がなくなり、感情的になってしまったり、視野が狭まってしまったり、悪いことばかりに注目してしまいがちになったり。

 

それでも、自分の軸をきちんと持っている人は優しさを忘れることはありません。自分自身も大変であるにも関わらず気に掛けてくれる人、温かさを送ってくれる人、どんな人のことも肯定の眼差しで見てくれる人。音楽に乗せて、言葉を綴ることによって愛を届けてくれる人。私はいつもそういった人達の優しさに沢山沢山助けてもらってきました。

 

その優しさに、すぐには気づけない人もいます。傷つき過ぎた人は拒否してしまうことさえあります。けれど、彼らは優しさを与え続けることを決して止めようとはしません。人をわかろうとすることを諦めようとはしません。本当は、世界は、そういった温かい人々で溢れていたのです。

 

私も、人の本質は優しさでできていることを一瞬忘れて誤解してしまいそうになることがあります。それは決して悪いことではありません。今までそれは私をずっと守ってきてくれたから。そして、実際に警戒が必要な土地も世界にはあるから。けれど、今、私が日常的に過ごしているこの場所ではもう必要がなくなってきていることを実感しています。

 

相手をどんな目で見るかで、全ては完全に変わってしまいます。私の感情はそれによって沸き起こり、次に行動に繋がっていく。そして、その後もそれが続いていきます。そう、本当は、自分で全てを決定していたのです。未来は自分自身で創造していたのです。