毎日がイライラしている俺は、なんかいいことないかな?と考えていた。だいたい、イライラしているとろくなことがない。格好はしみったれているし、自分をどこか隠そうと努力していたが、帽子が防止になり、いつのまにか、洒落てしまわなくなった。 酒を片手に持ち シュッパとぷるたぶを引っ張って缶をあける音が俺の快感になっていた。

またこれなら、自分をふるいたたせることができるって、ちっぽけなこと考えて、今日まで生きてきた。

「ああ酒がうまいや」

独り言を愚痴りながら、いけてナイ俺に今はスイッチを切り替えていた。いつものワンポイントの☆の刺繍のジャンパーを着て、たこ焼き通りを歩いていた。

街の人はなんだあ、アイツって目で俺を見ていた。

「けっ、何いってらあ」


俺は小声でいい返した。


しばらく歩いていると喫茶店が見えてきた。クロガネーゼみたいなセレクトを見ているような女性が、現れた。女性はさっと入ると、さっそくカフェモカを頼んでいた。


その女性はコートを脱ぐと赤いワンピースが見えた。発色の色をほどこしているデザインがとてもぴったりだった。



1年前


「着物姿似合いそうですね。着てみませんか?」


私は今徘徊しているのとは言えなかった。当時の楽しみはウインドショッピングでお客様のモデル探しだとは恥ずかしいから。


「はい、どれが私には似合いますか?」


「この赤紫色のぼかしに蝶々が入ったデザインがお似合いですよ」


私は地味な色あいだと思っていたが、今後のトレンドになると思っていた。


蛍の灯りが散っていくようにも見える。まるで鯉のぼりのように 色合いがぼかしにも4種類あり、どれも目に止まるほど美しかった。


それから1年すぎ、女性は変わっていた。


そして、今日イメージチェンジをしてワンピースを着ていたというわけだった。薔薇のコサージュがあったらまるで司会者みたいに素敵だった。そんな女性を見た俺は喫茶店の入り口の中央に立ちボーっとしてしまった。


…君はキレイだ…


見つめる視線に目を向けて欲しいばかり、右の片目をつむって合図を投げた。


女性はなんか怪しい雰囲気を感じたらしく後ろを振り向いた。


「どうかされましたか?」


 俺を見ていた。俺は赤い顔がわかると困るから下を向いていた。