黄金光る白亜の世界セピア空

龍が舞い人魚歌う精霊飛交う

願いをすぐ現実化する力を持つ

欲深き太陽の王が住む海上の街

波の淵 深く暗き森の神殿奥で
密かに行われた許されぬ大罪禍

苦痛と悲哀に刻まれたクリスタル

生み出されてはならぬモノたち

けたたまいて崩れ命果てる

神は何処へ 上世

争い憎しみが交わり貫き死

困窮と潰えぬ悪災の烈風嵐

懸命に助けを求めた数千の命

刈り取られ支配され囚われた

口が災い孕み連鎖を繰り返し

剣は何を守り続け砕け散り
終わりを告げただろうか

神子と悪子が生落とされた

真実は葬られた 中世

隠された地下室に囚われし

幽閉の身の白衣の科学者

地球核と宇宙を繋ぐ柱

幻の技術の結晶

彼女は毎日日の目見ず働いた

共にいた相棒の男はよく笑う

これこそ世界を変える力だ

愛する者の笑顔のために

命注いだ傑作品

実験は成功 完成前

目を閉じる間もなく
ナイフが深く胸に突き刺さる

恐怖や痛みを知らずに

冷えた鉄の床に横たわる

これから何が起こるのか

行き着く最期は儚くて

さあ 今何を祈ろう

静寂の過ち 神の裁きが

街を荒海へと放り込んで

誇り高き街は一夜で海底へ

繁栄は絶え終止符は穿たれた

海底に沈んだ街をみて

次の旅へと旅立つ

海の神話は謎のままに

語り継がれた