彼と過ごす最後の夜。

思いっきり泣きました。
彼もうっすらと涙を浮かべて……

「また必ず会いに来る」
そう言い残して、彼は私のもとを去っていきました。


その言葉を信じていなかった訳ではありません。
独身で失うものなど何もない私が、彼を追って東京へ行くことも不可能ではなかった。


のちに聞いた話ですが、あのときもし私が、自分を追いかけて東京に来るといったら、彼には受け入れる覚悟があったと……

しかし私にはそれは出来ませんでした。





彼が東京に戻ってから、しばらくは電話やメールのやり取りがありました。



半年ほどは、多忙の合間をぬって連絡をくれていたのですが、やはり物理的な距離には敵わず…


徐々に疎遠になっていきました。












連絡が途絶えて7ヶ月。

私は現在の夫と結婚しました。
ずっと罪悪感を抱きつつ、でも私のような女を花嫁に選んでくれた。
夫には本当に感謝の気持ちでいっぱいでした…。




彼に報告することもなく、私のなかで既に彼は過去の人になっていました……。
Candyからの投稿
真夜中に彼から突然電話が…。

「10日後に東京に帰ることになったよ~
残念なお知らせでごめんね…」

それは出会ったときから分かっていたことでした。




でもこんなに早く居なくなってしまうなんて…




人の道に外れたことをしてしまった自分への戒めだと…神様がもうやめなさいと言っているのかも知れない…











「最後の夜は時間を作って。一緒に居たいんだ。」







彼からの申し入れでした。















正直、悩みました。
彼が旅立つ時にそばにいたい。
でも未練がましくは思いたくない。
交際している恋人に対する罪悪感と、彼を想う自分とが葛藤していました。

会うのは、恐らくこれが最後になるだろう。






















悩んだ末に、最後の夜を共に過ごそうと決めました……
Candyからの投稿
彼と出会い、様々なことを語り合いました。









仕事のこと、家のこと。
何気ない世間話から、もちろん、一番悩んでいた恋人のことも……





真剣に意見を持ち寄って、討論めいたことも…
会うたび話すたび、彼を想う気持ちが膨らんで行きました。









彼自身は、滞在が短期間であることが分かっていたので、君にのめり込むようなことは出来ないと話していました。
一方で互いに惹かれあっていることも認めざるを得ない状態でした。



















私は罪悪感に苛まれながらも、幾度か彼との夜を過ごしました。
本当に楽しく幸せな時間でした。




















そして出会いから2ヶ月。
突然の別れがやって来たのです…