ユノとジェジュンは、恋人関係にあったが
ユノの一方的な独占欲に耐え切れなくなったジェジュンは
ユノの前から姿を消す。しかし、それに酷く傷つき怒った
ユノは無理やりでもジェジュンを傍に置こうと、部下たちに
ジェジュンを探させ、二度と逃げられなくなるようにジェジュンを
監禁する。最初は、彼に協力的だった部下たちだったが、
次第にユノの異常な執着に不信感を募らせていく。
「なんなりと申し付けください、ボス」
「ジェジュンを監視しろ」
「無礼をお許しください。
でも、何故その者を見張る必要があるのでしょうか?」
「質問を許可した覚えはない。お前は黙って俺の命令に従っていろ」
「わかりました。貴方が何をしているのか自覚することを願ってます。」
盗み聞きしていたジェジュン
「離せよ!お前は、俺をどっかの精神異常者みたいにずっとこんな場所に閉じ込めるって
いうのか?」
「ああ、そうだったな。どうせお前はただ、あいつの言いなりになってるだけだ。」
と怒りと落胆をあらわにする。
ユノがジェジュンを求める日々だけが過ぎ、
閉鎖的空間の中で、次第に食欲を失っていくジェジュン。
「お前は監視されてる。」
「何も食べてないって聞いたぞ。何か食べるべきだ。
飢えはお前を助けたりしない。そんなことするよりも、
俺を受け入れたほうがよっぽど懸命だ。」
「お前のおもちゃになれとでもいうのか?」
一方ユチョンは先日ジェジュンに向けられた言葉に動揺を隠せない。
そして、ぐっすりと眠っているジェジュンを見て
こんなことしていても孤独は連鎖していくだけだと気づかされる。
ジェジュンを逃がそうと考えたユチョンは、最後にジェジュンと
食事をとることを望む。
「買い物に行ってくる。何か食べたいものってある?」
「辛い物が食べたい」
「探してくるよ。でも、ご飯作れるの?」
買ってきた食材でジェジュンが料理し、昼食をとる2人。
久しぶりに訪れた穏やかで和やかな空間を共にする。
ジェジュンが食欲がないことを知ったユノは
「俺と一緒に外に出るか?」と夕食に誘う。
辛い物が大好きなジェジュンはおいしそうに料理を食べる。
それを微笑ましそうに見つめるユノ。
「俺、食べ終わったらおなかがいっぱいで立てなくなっちゃうかも。」
「そんなにか?まあ、心配するな。そんときは俺が運んでやる。」
食事を終えた二人は川辺へ。
久々の外にはしゃくジェジュン。ご機嫌なユノ。
ゆの「ここ、すごく綺麗だろ?」
ゆの「嫌なことがあったときはよくここに来るんだ。
――感傷的になったときも。」
ゆの「俺、すごくこの場所をお前に見せたかったんだ」
ユチョンはジェジュンの楽しげな笑顔に惹かれ、とうとう
あることを決意する。
そして、ジェジュンは突然ユノの前からいなくなる。
「ユノ。ジェジュンがいなくなりました。」
「はい、彼を探します」と電話越しに話すユチョン。
深刻そうな面持ちのジュンスにユチョンは疑問を投げかける。
「ジュンス、もういいってどういう意味だ?」
「あんなの僕らの知ったことじゃない。(彼は自分から逃げ出したんだ。)
これ以上彼を探すことはない。」
ジュンスの元に訪れるユチョン
「頼みたいことがある」と。
ゆちょ「ジェジュンを探さないで。」
ゆちょ「俺があの人を逃がしたんだ」
ジェジュンは自力で逃げ出したのではなく、ユチョンに逃げるよう
言われて去っていったことを知り動揺するジュンス。
同時に、ユノの命令に対しては従順だったユチョンが彼を
裏切ったことに驚く。
一方ジェジュンがいなくなり荒れるユノ。
「俺はお前にすべての情報を与えた。お前はあいつを探せ、わかったな?」
ユノの手を逃れたジェジュンは
「ユチョン。俺、お前にお礼を言いたくて。」とユチョンに電話。
「大したことじゃないよ。気をつけてね、ジェジュン」
「くそ!ユチョン、ジュンスもほかのやつらもあいつを探すのに失敗した!」
「くまなくさがせ。お前がここにあいつを連れてくるんだ。」
チャンミン圧倒されつつ、何か思うところがある様子。
「必ず連れ戻す」
「私たちが今優先すべきことは、ユノからの依頼です。」
「あいつを見つけたんだな。」
「あいつはどこだ?あいつはどこだって聞いてるんだ!」
「待って!」
「貴方は同じ過ちを繰り返したいんですか?」
「そうだといったら俺は、あいつを失う。本当にあいつを失うことになる。」
「いいえ、彼はあなたのものじゃありませんよ。」
~5か月後~
ユチョンから居場所を聞き出したのか、強い独占欲はなりを潜め
精神的に衰弱したユノは、ジェジュンに手紙をよこす。
それを読んだジェジュンは、自分の中でずっと燻っていたユノへの
思いを抱いて、再びユノに会いに行くのだった。



