亜弥香:ここ、どう塗ればいいの?
拓海:上の竜見る?
亜弥香:うん。
拓海:はい。
亜弥香:ありがとう!
拓海は板を持ってくると、先生と一緒やってた。
なんか、寂しかった。
片付けの時、一緒に刷毛や筆を洗いに行こうとした時、ホントは立てるのに、立てないふりをしあたしの手を使った。
伊織は、背中を向けてたから良かったものの、見てたらどうなることか…
刷毛や筆は、いつも一緒に洗っていたから、違和感は感じられなかったと思う。
そこは、幸いだった。
でも、帰り際、あたしから飲み物を渡した時のこと。
亜弥香:これ知ってる?
拓海:桃のミルクティー?
亜弥香:意外と美味しいの!飲んでみて!
拓海:あ、ほんとだ。美味しい。
亜弥香:でしょ!
先生:早く帰りなさい!
亜弥香:あ、はーい。行こ。
拓海:うん。
伊織:そうだね。
その帰り道、拓海と別れてから。
亜弥香:温泉がプール行きたい!
伊織:プールは、怒られるから無理だな。
亜弥香:じゃあ、温泉?
伊織:だね。
亜弥香:じゃあ、今度出来る温泉行こ!旅行でも言ったんだけど、岩盤浴があるの、結構いいから、みんなで行こうよ!
伊織:いいよ!
亜弥香:じゃあ、また今度みんなで話そう!
伊織:うん!
亜弥香:またね!
伊織:バイバイ!
その日の夜
『拓海:今日どうだった?いつも通りだった?
亜弥香:んー。いつも通りだったと思うよ。
拓海:良かった。
亜弥香:ずっと一緒だと、変わってたかもね。ちょくちょくだったから、意識できたのかも。
拓海:でも、亜弥香はずっと隣に居てくれた。そうかもね。
亜弥香:居たかったんだもん!
拓海:わー、照れる!
亜弥香:当たり前じゃん!休みでも会いたいもん!
拓海:俺も会いたい。話したい!
亜弥香:でも、会えない…ほんと辛い。会えないだけでこんなに辛いの初めてだよ。
拓海:そうなんだよね。初めてなの?
亜弥香:うん。あたしが好きになっても相手が好きじゃないから、休みでも月曜日会えるから。って思うくらいだったから。
拓海:そうなんだ。今までは、亜弥香だけが好きって感じだったんだ。
亜弥香:うん。だから、告白して振られての連続。だから、拓海を好きになって告白するか迷ってた。そんな時、拓海から来たから嬉しかった!
拓海:そんなに振られたの?! いつから好きになってたの? そうだったんだ。
亜弥香:3回中3回かな。 え?それ聞く?
拓海:三人もいたのね。 うん。 でも、言ってよかったって思ってる。
亜弥香:中1から中3までに1人、高1で1人高2で1人って感じ。
拓海:3年間ずっと好きだったんだ!
亜弥香:うん、だって、忘れようとしても同じクラスだし、席近いから忘れられないんだもん。
拓海:そうなんだ。で、いつから?
亜弥香:あ、やっぱり来るか。んー。分かんない。確信したのは合宿中だけど、いつから好きになったのかは分からない。いつの間に好きになってた。
拓海:はい、いきますね。あ、俺と一緒なんだ。合宿のとき、考えてくれてたんだ〜。
亜弥香: うん。だって、生徒会にいた方が楽しいし、話したかったから。
拓海:誰と話したかったの(笑)
亜弥香:「みんな」と話したかった。
拓海:そうなんだ〜。
亜弥香:拓海とって言って欲しかったんでしょ?
拓海:あれ?バレた?
亜弥香:当たり前。わかりやすいよ。
拓海:そんなに?
亜弥香:うん。
拓海:そっか〜。でも、分かってたなら言って欲しかったなぁ。
亜弥香:分かってたけど、話したいだけじゃないから。あたしは、拓海と話したいし会いたかったから、あえて言わなかった。
拓海:そういう事ね。
亜弥香:そういえば、あたしのどこが好きになったの?
拓海:んー。性格かな?あと、一緒にいて落ち着く。
亜弥香:性格?! 一緒にいて落ち着くのはわかるけど、性格って…
拓海:亜弥香って、決めるの早いじゃん?それに、気が合うし!
亜弥香:いやいや、遅いからね!学校の事は、決めるの早いけど、買い物は、ほんとに遅い。 あたし達の場合、合いすぎだけどね。
拓海:買い物はわかる!俺もだから! それね!
亜弥香:そうなの!?
拓海:うん。飲み物とか何飲むか迷うもん。
亜弥香:飲み物は、流石にないかな。洋服とかはあるけど。遅すぎてしょっちゅう怒られてる(笑)
拓海:まじ! あぁ、洋服は、俺も。 怒られるんだ(笑)
亜弥香:マジです。 だよね!これから着ていくものだから、ちゃんと選びたい! うん。よくお父さんにね。
拓海:そう、それ!これから着ていくのにダサいのは無理。 お父さんになんだね!
亜弥香:ほんとそれ! そう。お母さんは、何も言わないけど、お父さんがね…
拓海:俺怒られたことないよ?
亜弥香:えー。いいなぁ。いつもだよ。まだ?とか早くしろよ。とか。だから、あまりお父さんと買い物行かない(笑)
拓海:そうなんだ。 あ、行かないんだ!
亜弥香:うん。行くとゆっくり見れないんだもん!
拓海:そうなんだ。 そういえば、生徒会で、かご買いに行くって言ってなかった?
亜弥香:あぁ。でも、予算残ってるっけ?
拓海:分かんない。
亜弥香:月曜日先生に聞いてみよっか。
拓海:うん。 もしあったら、2人で行きたい。
亜弥香:え、あ、うん。
拓海:2人っきりになったら、手、繋ぐ〜。
亜弥香:え?ただの買い物だよ?
拓海:でも、2人っきりだから。
亜弥香:うん、まぁ、いいや。
拓海:嫌なの?
亜弥香:注目されるじゃん。 あまり、見られたくない。
拓海:大丈夫だよ。
亜弥香:うん…』
この日は夜中までやっていたせいか、二人とも寝落ちで終わった。
次の日、部活だった亜弥香。
起きたのが8時41分。普通に遅刻。
部員に連絡し、すぐ家を出た。
この時も、拓海から、DMが来ていた。
だか、自転車を乗ってる時は携帯を見れない為、返信が出来なかった。
学校に着き、部室に行くと…
先生:お!おはよう。寝坊したんだって?
亜弥香:すいません。
先生:講師の先生、下でみた?
亜弥香:いや。
先生:今、来たみたいだから、迎えに行ってくる。来る前でよかったね。
亜弥香:あ、はい。
講師の先生が来て、13時まで、練習した。
その後、彩華と色々話し、16時に解散した。