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*テレビドラマ研究*record*

テレビドラマについて書いていきます(^ ^)

「ストレンジャー」

#1

○好きなセリフ○

沙良N「男の人は単純でいい。
    父親になるということが、
    男であることの
    延長線上であるのでしょうから。

    だけど女の人は違う。
    子供を産んだら、
    女であることと
    母親であることには
    本当はハッキリ違う方向が示されている。

    普通はそれに気付かず、
    両方を曖昧に生きることも
    できるのでしょう。

    女であり、母であると。
    だけど私はそうすることが
    許されなかったのです」










青年「出会う確立は天文学的に低いでしょう。
   そうなら偶然というより、
   むしろ必然と言い換えるべきでしょうね」

沙良「必然……?」

青年「運命、でもいい」













沙良「私は沙莉の母親なの。
   女は捨てたわ」

青年「女を、捨てた?」

沙良「ええ」

青年「そんなことって、できるもんですかね」











青年「なら僕も、
   何かの物語の登場人物にしてもらえる
   ってわけだ」

沙莉「これから。そうね」

青年「そいつは光栄だね」

沙莉「どんな役がいい?」

青年「あれ?
   希望を通してくれたりもするの?」

沙莉「キャラが一致するなら」

青年「そうだなぁ。
   君の王子様になるには、
   歳をとり過ぎているしね」

沙莉「そこだけは空白のままでいいの。
   そこにリアリティが出ちゃうと、
   きっと苦しくなっちゃうから」

青年「苦しく?どうして?」

沙莉「だって物語の中ではね、
   私は普通に歩ける。
   ううん。
   海辺の砂浜を走ったりもできるのよ。
   王子様にリアリティがあったら
   その瞬間に私は
   崩れ落ちてしまうでしょ?」

青年「そっか」

沙莉「でも、せっかく来てくれたのに、
   脇役ってわけにはいかないわね」

青年「いいよ、別に気を遣ってくれなくても」

沙莉「魔法使い、はどう?」











青年「そんな冷たい人間に見えますかね?」

テツ「人間は皆冷たいさ。
   基本的に」

青年「またよう、拗ねちゃって」

テツ「拗ねてるさ。
   だからこんな人生の末路だ」

青年「気楽でいいっていってたじゃないですか」

テツ「そりゃそうさ。
   歳とりゃ、それが一番だからな」

青年「ええ」

テツ「でも若いやつは違う。
   若いヤツがお気楽でいいっていうのは、
   偽りだ」

青年「最近はそんな感じらしいですよ。
   草食っていうか……
   女子だとなんだっけな。
   干物?」

テツ「誠実じゃなくなったからだ。
   誠実な若い人間にとって、
   気楽っていうのは苦痛なもんさ。
   あの雨の日にあそこで座ってた
   あんたがそうだったろう?」











青年「結婚しましょう」

沙良「そんな……」

青年「どうか頷いてください。
   その瞬間、魔法の言葉が完成します」

沙良「魔法?」

青年「それとも、年下は苦手ですか?」










沙良N「ある時、一筋の光が忍び込みました。
    にわかに気付かないほど優しい、
    夕陽のような、
    ミカン色の光です。

    その光に手を伸ばそうとした私は、
    やがて混乱したのです。

    それが許されない、
    あまいあまい光だと知って。

    扉を開けるべきではなかった。
    まだ間に合う。

    そう決して、決して、
    彼を愛してはいけない」



○感想○

ひと言で言うと、
やっぱり野島伸司だな、という感じ。
私はすごく彼の作品が好きなので、
このドラマも本当に楽しみで。

生きるか死ぬか、
そういう究極の選択が毎回彼の作品にはありますが、
今回は『愛したときが彼が死ぬとき』。


女であることを捨てて、
母親であるべきだと決意していた沙良。
そうなるともうなりふり構わないんですよね。

ガキを産むと女は夜叉になる、
そういうセリフもありましたが、
そういうことなのかもしれない。

自殺サイトに書き込みしちゃうくらいに
追いつめられて。
でも母親だから誰かに頼れない。
そういう葛藤もすごく痛々しかった。

そして、
なかなか剛の顔が見えなかった演出も、
すごくドキドキした。

いつ顔がわかるんだろうと
思っていたら、
それは沙良と顔を合わせたときでした。

剛がコンビニで万引きしようとした人に言った、
「あなたも顔はまだ見ていないんで」
という言葉の通り、
顔を見て認識しなければ
永遠に他人のままなんですよね。
だからこそ、顔を見ていない沙良目線で
描かれた「ストレンジャー」だったんでしょう。

折り鶴の使い方もなんだか印象的でした。
次回が楽しみ。



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