2010年3 月29日 -
月曜- 土曜　7:30 - 7:45（BShi）（15分）
NHK
演出渡邊良雄、勝田夏子、一木正恵
原作武良布枝『ゲゲゲの女房』（原案）
脚本山本むつみ
プロデューサー谷口卓敬（制作統括） / 落合将

* cast
飯田（村井）布美枝：松下奈緒
村井茂（水木しげる）：向井理

（飯田家）
飯田登志：野際陽子 - ナレーション（語り）も
飯田源兵衛：大杉漣
飯田ミヤコ：古手川祐子
飯田貴司：星野源
飯田いずみ：朝倉えりか

（村井家）
村井修平：風間杜夫
村井絹代：竹下景子
村井雄一：大倉孝二
村井佐知子：愛華みれ
村井光男：永岡佑

（東京の人々）
深沢洋一：村上弘明
浦木克夫：杉浦太陽
戌井慎二：梶原善
豊川悟：眞島秀和
松川冴子：杉本有美
菅井伸：柄本佑
相沢幹夫：中林大樹
船山信義：風間トオル

あらすじ
久しぶりに千葉から美智子がやってきた。話に花を咲かせる調布商店街の面子と布美枝。貴司の訃報を聞いた美智子は、死んだ人はいなくなったわけじゃないと布美枝に言う。

しげる、テーブルの料理をつまみ食いｗ
布美枝　「もうお父ちゃんたら、せっかくきれいに盛りつけたのに…」
美智子さん直伝のポテトサラダなど節約料理である。
さすがに藍子は美智子を覚えてない。喜子、相変わらず人見知りせず愛嬌をふりまく。
政志、最初のうちは新しい技術についていくのに苦労したが、根を上げずに頑張り、今では若い人に教えているとのこと。
茂「店はどうしとるんですか？」
美智子「細々と続けてます。貸本漫画はなくなってしまったけど、コミックスや雑誌を置いて…」
30年もたたないうちにこういった書店が消滅すると、誰が想像しただろうか…
美智子は亡子智志の墓を移しに来たのだが、「そういえば先生の趣味はお墓めぐりでしたよね」
そんな初期設定、忘れていたｗ
「こっちもずいぶん開けてしまって。前はもっとええ墓があったんですが…」
しげる、またフシギなことを言い出す。
「いいお墓？？」
「古い墓はええですよ。時間が死者の気持ちを和やかにするんでしょうなあ」
「はあ…」

それから往年のメンバーが集まり、おばさんトークが始まり、
舅と姑は熱海旅行でいないし、仕事場まで笑い声が響く。
イカルの話を聞いた美智子、「うちのおばあちゃんより強そう」。
その勝負はたしかに見たいかもｗｗ
世は移り変わり、どこも商売が厳しくなっているようだ。
靖代は銭湯。「内風呂の家が増えたでしょう。銭湯に来るお客さんもめっきり減っちゃって…」
徳子は理髪店。「昔ながらの床屋も美容院に押されて厳しいんだよ～」
和枝は乾物屋。「乾物屋だってスーパーに客とられて、ここんとこさっぱり」
お店の種類の問題ではなく、商店街そのものが、長い間かけて消えていく過程に入ったのだった。
美智子「靖代さんにはあれがあるじゃない。ほら、化粧品の…」
「ロザンヌレディでございま～す（笑）…もう無理無理」
いつのまにか辞めていたのね。
結局、布美枝も妊娠でやらなかったし、せっかく所長とか出てきてたのに、
今となってはあのエピソードはいらなかったのでは…

一方、仕事場━━
スガちゃんの原稿をチェックして、「ほお、なかなかええぞ！　あんた腕上げたな！」とホメたしげる。
「えっ、そうですか？」
「ここまできっちり点々を打てる者はなかなかおらん」
「（ガクッ）…やっぱりホメられるのは点々だけか…」
しげるは意に介せず、
「いつの間にか全軍の指揮をとる力もつけとったようだし。おかげで〆切の危機をなんとか切り抜けられた」
スガちゃん、うれしくなり、「先生…」

夜、中庭━━美智子さん泊まりかな？
ていうか、千葉って泊まりで来なきゃいけないほどだったのかなあ。
墓の移転があるから、ということでもあるわけだが、
そもそも千葉だったら、普通に遊びに行き来しててもいい気がする。
安来とだって往復しているのだから…
しかし、そういう近さと遠さがあるのが、友人関係というものなのかも。
「あの頃の貧乏が懐かしいだなんておかしいですよね」と布美枝。
美智子「貧乏が懐かしいんじゃないの」
そりゃ、言われてみれば、そうである。
「きっと、一生懸命だった時間がいとおしいのよ。今の暮らしも後で振り返ったらきっと懐かしく思うわよ」
美智子、貴司の話を聞いて、
「亡くなった人はいなくなったわけじゃない」と言う。
具合のよくないらしいおばあちゃんが言うには、
「私は智志と一緒にあんたのそばにいるから安心しな」。
「目には見えないけど、ずっと近くにいて見守ってくれてるんじゃないかな」
布美枝、わが意を得たりとばかりに、「『見えんけどおる』んですね」
やはりこれがゲゲゲのキーワードなのであった。

数日たって、しげる、子供たち連れて旅行に行こうと言い出す。
布美枝「富士山ですか？」
茂「もっと遠くがええな。いずれ移住する南方の楽園を下見に行くか」
布美枝驚き、「仕事はどげするんです？？？」
「ぼちぼち減らしていこうかと思っとる。貧乏よけ大作戦は作戦変更だ。人間は南方の楽園の人たちのようにゆったり生きるのが本当だけん、これからは仕事は１日３時間にする！」
「３時間!?」
「うん、あとはのんびり談笑して過ごすんだ」
ムリにきまってるｗｗｗ
「そのかわり金はあまり入ってこんけん、ぜいたくはできんぞ。
飯はまあラーメンにネギでも浮かんどればよしとして…」と言いかけ、はたと考え直し、
「…いや、食いもんがあまりに貧しくては楽園とは言えんな…」
あくまでも食いしんぼなしげるなのだったｗ
布美枝、かぎりないやさしさをこめて、
「仕事せずにいられるはずないわ。体のこと考えて、ご飯ぐらいはゆっくり食べてください」
「ゆっくりな…」新聞を見ながらトーストにかぶりつくしげる。
布美枝、新聞を取り上げて、「ほら　言ってるそばから…」

というわけで、今週もほんわかムードで終わり。
どうも土曜日の回は、サゲというか余韻というか、それまでの流れとあんまり関係ない回が多いかな。
次週は、スランプ！

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