2010年7月22日 -
木曜21:00 - 21:54（54分）
テレビ朝日
脚本 - 吉本昌弘、長坂秀佳、ほか
演出 - 猪原達三、常廣丈太、高橋伸之
チーフプロデューサー - 五十嵐文郎（テレビ朝日）
プロデューサー - 船津浩一（テレビ朝日）、壁谷悌之（泉放送制作）

* cast
木村佳乃 - 貴志真奈美役
筒井道隆
高知東生
笛木優子
田島優成 - 高木真人役
余貴美子
平泉成
伊原剛志

あらすじ
貴志真奈美（木村佳乃）は父・徳治郎（橋爪功）の見舞いに訪れ、10年前の「雨の日の悪魔」事件の話を聞く。徳治郎が逮捕した土蔵亀生は獄死して事件は終わったが、被害者女性たちの衣服から切り取られた４つのボタンが未発見であることを徳治郎は気にしていた。その矢先、「雨の日の悪魔」と同手口の殺人事件が発生。警察への抗議や挑戦の意志が込められていると真奈美は分析すると、10年前に徳治郎と捜査にあたっていた刑事・福角恒男（矢島健一）は土蔵は徳治郎の誤認逮捕だった、別な人物が継続捜査班への挑戦として今回の事件を起こしたと主張するが……。

あの事件は終わったはずだった――と始まるので、
先週の「金曜日の絞殺魔」の話の続きと思わず間違えてしまうのだが、
今週の「雨の日の悪魔」は、またべつの猟奇事件なのであった。

さて、「どうも地味～

」というのが前回の感想だったのだが、
今週じっくり見てみて、思ったけれど、
このドラマ、地味というよりも、構成にすごくムリがある。
事件のスケールが、まるで１話完結のボリュームじゃないのである。
捜査の描写が浅いのは、前回も今囘も同じで、筒井道隆たちはほとんど何も捜査していない。
鑑識などから、ひたすら次々情報が入ってくるだけである。
そこに陰惨な事件がバンバン起こって（シリアルキラーの話だからね）、
木村佳乃が眉を寄せて流麗に分析、アッと叫ぶなり現場に急行し、
重要な場面に居合わせる犯人を決定的瞬間として取り押さえる、というパターンである。
猟奇性のインパクトと、事件が解決するまでの展開の速さが、極端にアンバランス。

今囘だって、犯人は、ええとネタバレしちゃうけど、
なんと、本庁捜査一課の刑事である！

動機の説明は５秒ぐらいで終わってしまい、説得性はまるでないのだが、
見ているほうは、「犯人は攻撃的な性格」と木村佳乃が何度も言うものだから、
たいてい途中で、真犯人に思い当たってしまう。

続きものにしたらもう少し面白くなりそうだが、
しかしまあ、それはそれで、そゆドラマはいっぱいあったからねー。。。

一応、ラストシーンに木村を隠し撮りする謎のカメラなどがあり、
なんらかの「続きストーリー」はありそうなのだけれども。

警視庁継続捜査班［第2回］｜わかった！１話完結にムリがあるんだ