美男ですね[第1回]|なぜ男装とイケメンが結びつくのか | テレビドラマに夢中!

美男ですね[第1回]|なぜ男装とイケメンが結びつくのか

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2011年7月15日 - 9月
金曜22:00 - 22:54(54分)
TBS
原作 - 韓国ドラマ「美男(イケメン)ですね」(韓国SBS)
脚本 - 高橋麻紀 ほか
音楽 - 市川淳、michitomo
プロデュース - 高橋正尚
協力プロデュース - 加藤章一
演出 - 坪井敏雄、平野俊一、大澤祐樹
主題歌 - Kis-My-Ft2「Everybody Go」(avex trax)
オフィシャルサイト:www.tbs.co.jp/Ikemen_Desune2011/

* キャスト
A.N.JELL
 桜庭 美子(さくらば みこ)〔20〕 - 瀧本美織(幼少期 古舘優空)
 桂木 廉〔23〕 - 玉森裕太(Kis-My-Ft2)
 藤城 柊〔23〕 - 藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)
 本郷 勇気〔21〕 - 八乙女光[4](Hey! Say! JUMP)

A.J ENTERTAINMENT
 安藤 弘〔45〕 - 高嶋政伸
 馬淵 始〔48〕 - 柳沢慎吾
 RINA〔29〕 - 片瀬那奈
 沢木 弓子 - 能世あんな
 レッスン生 - 野田優也、福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、加藤幸宏、江田 剛、松本幸大、山本亮太、林 翔太、池田 優 (ジャニーズJr.・M.A.D.) 
 レッスン生 - 高橋 竜、福士伸樹、山下拓海、冨岡健翔、秋山大河、稲葉 光 (ジャニーズJr.・MADE)

週刊誌の記者
 出口 - 六角精児
 橋本 - 山崎樹範
 馬場 - 清水優

A.N.JELLのおっかけ
 美咲 - 高橋真依子
 七海 - 葵
 亜弓 - 愛純もえり

その他 [編集]
 桜庭 美男(さくらば みお)〔20〕 - 瀧本美織(二役)(幼少期 古舘玖優)
 NANA - 小嶋陽菜[6](AKB48)
 トオル〔30〕 - 楽しんご
 水沢 麗子〔50〕 - 萬田久子
 橘 啓介 - 桜井聖
 桜庭 シゲ子〔42〕 - 井森美幸
 修道院の院長 - 梶芽衣子(特別出演)

テレビドラマに夢中!-美男ですね

児童養護施設で育ち、修道院でシスターの修行をしている桜庭美子は、超人気バンド「A.N.JELL」のマネージャー・馬淵から、双子の兄・美男の身代わりになり、新メンバーになる契約書にサインしてくれと頼まれ、社長の安藤の前で契約書にサインをする。美子は修行のためローマに旅立とうとするが、実は美男が鼻を骨折し、治るまでに3ヶ月かかるが、すでに発表会をはじめスケジュールが目白押しで、本当のことを安藤に話したら馬淵は自分がクビになるという。身代わりを続けてくれtと頼まれて激しく拒絶する美子だったが、歌手として成功すれば生き別れた母が会いに来てくれると信じている兄の想いを聞かされ、美男として「A.N.JELL」のメンバーになることを決意。メンバーとの共同生活が始まった。歓迎パーティーで酔っ払った美男は廉を激昂させ、ますます廉から敬遠される。果たして美男は「A.N.JELL」でやっていけるのか!? 

2009年の韓国SBSドラマ「美男이시네요、미남이시네요」が原作で、
「キュン死寸前★ラブコメディ」とある、BSジャパンで放映されたときのホームページを見ると、
今回の日本リメイク版は見た目までそっくり原作に沿っていることがわかる。
主人公はパク・シネ、廉はチャン・グンソク、柊はチョン・ヨンファ、勇気はイ・ホンギだそうだが、
韓流はわからないので、書き写していてもちんぷんかんぷんなのだが…。

少女が性を隠して男装し、男性たちと共同生活をする、という設定は、
前後して始まった夏ドラマである「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」と同じであり、
こちらは2007年の「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」のリメイクだが、
原作は「花とゆめ」に96年から連載している中条比紗也のコミックである。
男装ネタは、遡れば「リボンの騎士」など古くからあるわけだが、
「りの君」と本作に共通するキーワードは「イケメン」で、
二次創作などを大量に生んでいることを想像させる。
「りの君」は、実は日本よりも先に台湾でドラマ化されており(「花樣少年少女」)、
アジア全域で、どうもこのネタが流行っているらしいのだ。
イケメンたちを見比べ、その関係性を夢想して愉しむだけではなく、
自ら男装し、イケメンの一員になってしまうという一歩進んだ愉しみなのだろうか。

純粋にドラマとして見た場合、2007年版「りの君」はそれなりに優れていて、
堀北真希は前田敦子よりもずっといいし、
イケメン界に詳しいわけでもない筆者が見ても、
小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロ、山本裕典、岡田将生、溝端淳平、五十嵐隼士、崎本大海、
田島亮、武田航平、姜暢雄、加藤慶祐、城田優、
といったラインナップの凄さには感心せざるを得ない。

さて本作主演の瀧本美織は「てっぱん」の人ということだが、
筆者は見ていないのでまったく知らない人である。
単純に堀北真希、前田敦子、瀧本美織と並べてみて、
男装させるならもっと可愛い女がいるんじゃないかと漠然と不満をもつのである。
瀧本は、双子の兄の身代わりとして
エーエヌジェル(Aエンジェルと聞こえるが、A.N.JELLなのだ)のメンバーになるのだが、
お話としては兄が姿を見せないのはいかにも怪しい。
原作では兄は整形に失敗したということらしく、
日本版では、ケンカして鼻の骨を折ったと説明されるのだが、きっと何かオチがあるのだろう。
そこまで確認する気力は、ちょっと起きないのだけれども。

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