カクセイ~恐怖に目覚める6つのストーリー~|良い雰囲気だが精緻さに欠ける
| 2011年4月1日 03:05 - 04:05 制作局 フジテレビ 企画 - 水野綾子(フジテレビ) 原案・脚本 - 三木康一郎・吉高寿男・藤原ちほり・丸茂周・掛川浩司・土城温美・井村光明 撮影 - 榎本正使 照明 - 溝口知 録音・MA - 小牧修二 装飾 - 梅原文 スタイリスト - 大河内純 ヘアメイク - 有路涼子 音響効果 - 成田明人 助監督 - 金子功 制作担当 - 新藤天朗 プロデューサー - 大蔦論(東北新社)・今野俊也(東北新社) 監督 - 三木康一郎 * cast 橋本愛 高山侑子 「接触」 永岡卓也 播田美保 「暗示」 八木瑛美莉 阿部朋子 岡野真也 「循環」 大谷英子 飛鳥井みや 神谷大輔 「盲愛」 大久保綾乃 大沼百合子 山中敦史 「不在」「漆黒」 松嶋亮太 野村美樹 |

シーズン変わり目の単発深夜ホラーオムニバスである。
「トリハダ」というのは見ていないが、
それと「放送禁止」を合わせて2で割ったようなものらしい。
照明や画面設計、演出も凝っていて楽しめたが、肝心のアイディアそのものは今ひとつ。
「見えるモノだけが正しいとはかぎらない。」というテロップが最初に出るが、
「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」
という「放送禁止」のテロップを変に模しているようで、精緻さに欠ける残念なつくりである。
どのエピソードにもケータイが出てくるのが、モダンなホラーらしい。
(「盲愛」には出てこなかったかな??)
以下、一部ネタを割ってしまうので、見ていない人は要注意。
第1話は「接触」。


長岡卓也とクレジットされていたが誤字らしい。実際にも眼鏡男子である。
コワイのは一度見たら忘れられない播田美保で、「怨み屋本舗REBOOT」の怪姉弟が記憶に新しい。
ローソンのイメージをどうにかしそうで、大丈夫かと思ってしまう。
第2話は「暗示」。


わりとほのぼのしたホラーなのだが、
猫になってしまったお母さんが生魚をムシャムシャと食べるのがすごい。
このドラマでいちばん薄気味悪かったのはこのシーンである。
たぶん作り物だと思うのだが、女優って大変ダナー…
お姉ちゃんは岡野真也という女優で、これはシンヤではなくマヤと読む。
第3話は「循環」。


映画「アメリ」ではロマンスのモチーフとして使われていたが、
スピード写真ボックスというのは、
たしかに居心地の悪い、いやな感じのスポットである。
第4話は「盲愛」。


話としては弱い。
女の子(大久保綾乃)の首もとに変な皺が寄るのが気になった。
第5話は「不在」。


薄暗い部屋の奥にやせ細った少女が…
という、リチャード・マシスン的なホラーだが、
柏崎の少女監禁事件(2000年発覚)以来、
こーゆーコトにいつ遭遇するかわからない、という恐怖がリアルである。
この話は次に続いている。
第6話は「漆黒」。


「不在」の宅配便のお兄さん、監禁者の手によってなのだろう、
目を覚ますと死体袋に入れられて山中の国道に放置。
コワイのはそこまでで、あっさり死んでしまう描写はやや投げやり。
「カクセイ」というタイトルはここから来ている?
そして、最初から切れ切れに続いているカバーストーリー。


橋本愛は代ゼミのCFに出てた子。話題作「MM9」は見そこねた。
朝、洗顔していた橋本は首筋に泥のようなものが付着していることに気づく。
モデル仕事に出かける途中でケータイをいじっていると、
予測変換が「おもちゃにして、」「感じちゃう
」と登録されている。誰かがケータイに触ったのだろうか。
モデル仲間の友達は、仕事に嫉妬したべつの仲間のしわざではないかと示唆する。
別な日、写メをとろうとした橋本はメモリがいっぱいなことに気づく。
写真データを見ると、ティッシュの写真が大量に…
その夜、またしても首筋に泥が付着しており、
こわくなった橋本は友達を家に呼ぶ。
一緒に、ファンが送ってきたビデオレターを見ると、
その男がハッピーバースデーを歌っている部屋が自分の部屋だと気づく。
泥(?)を首筋に塗りつけていたのはその男だった。
パニックに陥った橋本は友達のアパートに転がり込む。
しかし実はファンのビデオを撮影していたのはその友達、
そして友達の部屋は「不在」の部屋だった。
右下に見える友達の顔…ということは、文法上、「不在」の少女は橋本愛だったということになるのだが…
