巨人の星(再放送)[第171~172回]|帰ってきたオズマ&オズマの死
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第171回★帰ってきたオズマ
東京上空を通過する軍用機、窓の中には感慨にふけるオズマの顔が見える
眼下には後楽園球場、そして歓声の中に飛雄馬が立っていた
この殺気は…!
オズマ、パラシュート降下したのかww
二人はスナックへ行って乾杯する
「ジュースで乾杯とは相変わらずマジメ人間だな」とオズマは言い、
「戦場でウイスキーの味を覚えたんだ…」とわざとらしく襟を緩めると、
首からさげたロケットに幼なじみジェニーの写真がのぞく
「今では野球の英雄というだけでなく、アメリカの英雄になったんだ」
オズマは帰国後、見えないスイングで全米を席巻した
幼なじみのジェニーは「あのパン泥棒のオズマが…」と客席で涙を流す
オズマはそんなジェニーを三冠王のパーティに誘った
今やリバーサイド7番地に構えた邸宅の主なのである
気おくれするジェニー
そこへ兵役カードが届く
赤紙が来てガガーンと目の前が真っ暗になるシーンだが、
映画などで見るかぎり、アメリカ人の徴兵の感覚は違うような気がするんだが
パーティの後、オズマはスラム街に車を飛ばし、
なぜパーティに来なかった、みんなに紹介したかったのにとジェニーを詰問して、
兵役カードが届いたことを告げるオズマ
「行かないでオズマ!」と思わず抱きついたジェニーだったが、
そこへ幼なじみのジョン、ビッグボーイ、サンダーが姿を現す
彼らにも兵役カードが届いたと聞き、
「昔の遊び仲間みんなで行けるんだな!」と嬉しそうな顔になったが、
ジョンとビッグボーイとサンダーは無表情のまま兵役を拒否するという
「俺たち黒人は教会で人を殺してはいけないと教わった、裁判でそう主張すればいいんだ」
「イヤだ、俺は行く! せっかくつかんだ三冠王だ、俺は行く!」
「お前のような有名人が戦争に行くだけで、戦争に行きたくない黒人が戦争に行くことになるんだ!」
「俺は一流のアメリカ人なんだ!」
「でも黒人の仲間たちは、白人に魂を売ったあなたのことを許してはいないわ!」
「あのときは…仮に売ったんだ! そうしなければ、あんなふうになっていただろう!
←あんなふう
「俺はアメリカ人としての責務を立派にはたすんだ!」
Vサインで出征
「栄光を通してこそ、俺はロボットではない一流のアメリカ人になるんだ!」
オズマは戦場で活躍し、山のように勲章をもらう
(見えないスイングを利用した戦闘シーンなどがなくて残念である)
さりげない描写だが、今ではアニメにできないのでは?
敵はヴェトコン
大手柄
そして本土へ帰れることになり、経由地の日本で降りて後楽園に姿を現したのだった
「大変なんだな、戦争だなんて…」と飛雄馬は異星人を見る目でなる
「なに、俺にとってはもう過ぎたことだ」とオズマは笑い、「ところで俺の挑戦を受けてくれないか」
「野球人間からアメリカの英雄か…」飛雄馬は家に帰ってからあらためて考える
「しかし俺には、オズマが別のロボットになったような気がする…栄光という名のロボットに」
反戦の言葉を一切出さない、ビミョーな台詞である
「俺に挑戦してきたのも、その栄光に溺れた者の自惚れではないのか」と手厳しい飛雄馬だった
第172回★オズマの死
朝方の多摩川グラウンド、オズマと飛雄馬との対決が始まる
(大リーグボール3号、魔球とは名ばかりの変化球とみた…)とオズマは自信たっぷり
もらった!
「ミート寸前にホップした!」と焦るオズマ
スローボールがドロップせずにホップするなどあり得ない…
(だがその程度の魔球、俺には通用しない…)
ホップする寸前にねらいを定めたが、結果は同じ三振
(わかった…大リーグボール1号の応用で、ミートする位置を読んでホップさせてるんだ)
そんなこと、糸で操りでもしないかぎりムリであるwww
大リーグボール2号打倒の打法
しかしそのとき背中に激痛が!
オズマは倒れるが、すぐに起き上がり、「俺の負けだ…」
横田基地から帰国への途上につくオズマは東京を見下ろして「グッドラック」とつぶやく
「君が戦場で得た勲章はひとつも嬉しくない…」と飛雄馬はまた夜空を見上げるのだった
オズマは帰国パレードに迎えられる
「俺は英雄だ…」
オズマを待つ母親とジェニーは沈んでいた
ジェニーの兄は戦死の知らせが今日届いたのである
帰宅したオズマは二人を抱きしめ、英雄的なアメリカ市民になれた喜びを訴えるが、
ジェニーは涙にくれるばかりだった
そしてオズマはカージナルスの試合に復帰し、
背中の痛みを堪えながらも場外ホームランを飛ばし続ける
しかし傷はますます耐え難くなり、
泣きつらに蜂のようにデッドボール
オズマは入院(HOSPITALって…www)
背中の鉄片が発見される
鉄片を取り出そうとすると神経が切れるという
安静のまま過ごし、それでも半身不随は免れないでしょう、と医師
何も知らずに退院したオズマを待っていたのは球団からの解雇通告だった
車椅子のオズマは球団に抗議に押しかけ、自分の身体のことを知る
呑んだくれの父親から素質ある子供を買取り、
サイエンスの力で天才選手を育て上げるオズマプロジェクトは膨大な赤字に終わった
(しかしそこまで金をかけたオズマを1年中日に貸した理由は、やはり謎である)
オズマは生まれ育ったスラム街へ戻り、寝たきりになる
マンハッタンの夜景を遠くに望みながら、半生を回顧するオズマ
「俺が得たものはこれだけだったんだ…」
それがオズマの最期の言葉であった
飛雄馬のもとにジェニーの手紙とともに届いたものは…
大リーグボール打倒ギブス
おそらく、ギブスは一徹が新聞紙にくるんだままになっていた
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