巨人の星(再放送)[第153~154回]|魔球打たる!&敗れた鬼
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第153回★魔球打たる!
(俺は運命の渦巻きにグイグイ巻き込まれていく小舟…)
マウンドにのぼりながら、飛雄馬は一徹のニヤニヤに気づく
「うちの監督を見て笑っている!」
「まさか刺客が伴とはな…」と動揺する川上
そして監督の作戦は、「大リーグボール1号を投げろ!」であった
「棺桶に両足突っ込んでいる俺にもまだ色々使い道があったのか」と飛雄馬は感心する
2球ほど外角に投げて打ち気をそらし、牽制球も投げたところで大リーグボール1号のサインが出る
しかし伴は体をひねり
ボールはバックネットへ
そしてストライクゾーン前に倒れて、グラウンドを踏み固めていく
「錆びついていたか、やはり!」と飛雄馬はショックを受けるが、これは1号封じの作戦で、
あの受身の特訓はこのためであった
続けて2球、大リーグボール1号を投げたが、やはり結果は同じ
観客席からは「なつかしのメロディはもうたくさんやで!」という野次が飛ぶ
ナツメロという言葉がまだないのだね
読みがはずれた川上はタイムをかけ、「この上は、消える魔球で裏をかくんだ」
そりゃ一徹の読み通りですわなwww
ただし、外角外れ低めに投げろというのである
そして飛雄馬は意を決して消える魔球を投げるが…
ああっ、消えない!
飛び続けろ、羽をもぎとられた不死鳥よ――!
「打て」のサイン
みごと打ち砕いた伴であった
第154回★敗れた鬼
みごと消える魔球(消えなかったが)を打った伴がダイヤモンドを回る、しかし…
イカン!
伴!大しっぱいじゃ!
巨人で最初に気づいたのは天才長嶋である
ムッ、ボールの気配!
超高いピッチャーフライだったのである
アストロ球団にもあったね、こゆの…ww
飛雄馬はなんなく捕って、攻撃はチェンジになった
「サインに従って打てば長打が保証されとったはずだ、星コーチ!」と伴は非難の眼を向ける
わしとしたことが!
川上の外角外れ低め作戦が効いたのだった
結局その後、王がホームランを打ち、試合は巨人の勝利で終わった
解説の金田は、勝因は伴を打ち取った星の好投だと指摘する
そしてピッチャーフライに終わったのは伴の経験不足だと言うが、
テレビを見ていた花形は「違う!」と断言する
なぜ父ちゃんは自分を痛めつけたのか…
その頃、一徹は記者に囲まれて、消える魔球攻略失敗の理由を訊ねられていた
――まず、飛雄馬を二軍に落とさない方針から、川上が大リーグボール1号を当てにしていると読んだ
オズマなき中日には大リーグボール1号を打てる選手がいないのである
一方、高橋一三は気が弱いから、開幕戦で敗戦投手にでもなると1シーズンを棒にふりかねない
しかも引っ込むときは塁上に走者を残しているから責任は免れない
そこでゲッツー兵器の飛雄馬が必ずリリーフされると読んだ
そこで1号封じの受身作戦をとれば、裏をかいたつもりで2号を投げてくるだろうことも…
しかし外角低めのボールを打たされ、凡打になってしまった
「あなたほどの勝負の鬼が、なぜクソボールに打てというサインを出したのですか?」
すると一徹は急に身をふるわせ、
ムム…武士の情けっ、
その質問だけは許してくれっ
納得できない伴は後を追い、一徹を問いつめる
「わかってくれ、伴よ」
ホレこの通り
帽子の庇を下げその下でVを作る所作、あれはサインではなかった
流れる涙を隠すために庇を下げ、二本の指でそっと涙を拭う仕草だったのである
すでに死んでいる大リーグボール1号を今さら投げなければならないわが子の姿に、
一徹は涙をとどめることができなかったのだった
鬼の眼に涙
分かってくれたか、伴
急にキャラが変わってる~
「この伴、あんたに惚れ直しましたぜ、これでこそ人間、これでこそ男」
飛雄馬としていたように、がっちり抱き合う二人であった
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161