巨人の星(再放送)[第143~144回]|血涙の別れ&鬼の弟子、伴宙太
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第143回★血涙の別れ
一体どんな手を使ったんですと記者に質問された一徹、マンガ雑誌を出して、
「諸君、この週刊少年誌のグラビア写真をまだご覧になっていないのかな」
出た、少年マガジンの図解グラビア
「しかしこの写真は完全に魔球の秘密を暴いていません、残り10%がまだ…」
「川上さんはその先を読んでトレードを承知したのじゃ」
「伴はゴネているようですよ」
「うんとゴネるがいい、うんとな…」
伴さん…
明子、また制服のあるGSへ移ったのか
「いけないわ、このままでは飛雄馬も伴さんも死んでしまう…」
明子は懐かしいクラウンマンションを訪ねると、
部屋のドアを叩いて騒いでいるのは伴に出くわす
「星っ! 大リーグボール3号はどうするっ?」
部屋の中の飛雄馬は、ステレオをかけて伴の声に耳をふさいでいる
可哀想な伴さん…
球団事務所でフロントを前にゴネる伴
「大リーグボール2号はまだ敗れてはいませんわい!」
「どんな魔球でも、いったん理屈が知られてしまえば運の尽きなんだよ!」
そうなのか?ww
思うのだが、魔送球と大リーグボール1号を投げ分けられれば、最強なのではないか
でえーい!と背を向けた伴、「わしは中日には行かん! 引退します!」
どうするんですか、監督!
川上「待ちましょう」
街をうろつく伴を呼び止めた明子
お久しぶりね
「私は私で戦っているんです…厳しい社会の現実と」
この頃、昼間の仕事で経済的に自立するのはまだ大変だったのだろうか
(そういえば少しやつれたようだ…だが張りのある美しさが底光りしているわい!)
二人は喫茶「ROKKO」に入る
引退して、陰ながら大リーグボール3号の開発に協力するつもりだと語る伴に、
明子「理解できません」
「花形さんや左門さんのように、あなたも青春のレース場で競いあうべきですわ」
名前は忘れましたが、フランスのある詩人が言った言葉があります
――青春に決して安全な株を買ってはいけない
これはコクトー
「青春に」ではなく「青年は」だが…
明子はなぜか、少し前から「青春」を乱発するようになっているのである
姉ちゃんの青春は結婚適齢期という形で訪れているのだ
「異議ありじゃい! 俺は引退をかけているんです、これでも安全な株ですか!」
「ええ、そう思いますわ、今のほうが居心地がいいんでしょ、つまり…
安全な株!(怖っ)
ガガン
「私は伴さんのことが心配でお待ちしていたんです」
「それではあなたは…」
明子、こくりと頷く(罪な嘘をつくものである)
(報われた…俺の片思いの恋は、青春の重大な場面で報われた…!)
「明子さん、今のあなたの言葉は俺の一生を変えるかもしれん!」
俺はずっと以前から!
その先をおっしゃらないで!
おかしいわ、まだ青春の門でさまよっている大きな坊やが…
そんな告白だけは一人前の大人みたい
こわいよ…ww
すばやく店を出て、タクシーで走り去る明子だった
(ごめんなさい、伴さん…でも青春って、子供から大人になるってつらいことなのよ…)
そして夜半を過ぎ、球団事務所にひとり残っていた川上のもとに、伴は戻ってきた
「俺…中日へ行きますわい…」
宿舎で荷造りをする伴を手伝う飛雄馬であった
第144回★鬼の弟子、伴宙太
宮崎キャンプへ出発の日、伴の入団発表会が開かれた
消える魔球の秘密は明かさぬという約束で入ったという伴
背番号は江藤が使っていた「8」である
「腹の中はどう思っていてもやることはやりますわい!」
「その通り、わしは伴の野球素質を買ったのだから腹の中などどうだっていい」
「しかし人間は感情の動物ですからね…」と記者
「そう思うのが口先人間の甘ったれ根性よ」と一徹は一蹴する
「たとえ伴がこのわしを殺したいほど憎んでいようとも、プレイでは一心同体になるのが男、のう伴」
こないだまで「のうオズマ」と言っていたのにwww
伴は声を出さないことに決めたらしい
返事もしないのである
「星君、あれじゃちょっと困るね…」と水原も苦い顔
ついに夕食時に食堂で乱闘となる
一徹は先に手を出した先輩選手に謝れと言い、「柔道界の王者に手を出すとはいい度胸じゃ」
小さいにやり(子供みたい)
「しかし伴、なぜみんなと口をきかん! お前の態度がチームプレイを乱す!」
「ち、ちがいますわい!」と思わず口をきく伴
「ほほう、どこが違うんじゃ」
「消える魔球の秘密だけ口を閉ざすのもケチ臭いゆえ、いっそ無言の業と決めたんじゃい!」
なるほどと言った一徹、「消える魔球を実演してみせよう」
左門は膝つきブンブン打法の練習に余念がない
一徹が消える魔球を実演すると聞き、伴というライバルが増えたことに焦る
花形も、魔送球を投げられる一徹がついている伴が有利と焦る
あくまでも対飛雄馬という一点で競うライバルたちなのである
一徹がまず投げたのは普通の魔送球である
「消えないよ(´・ω・`)」と落胆する記者たち
伴は勝ち誇るが、一徹は「問題はフォームなんじゃ」
「わかった!脚だ!」とみんなはドヨドヨする
一徹の消える魔球投法
消える魔球を投げ始めたときから星投手の脚は異常に高く上がっている
「沢村、別所以上だ」と水原も頷く
「結論! 星投手の脚が高く上がると、青い虫が飛んでいき、青葉にとまる!」
イヤ、よくわからないんですがwww
伴は一徹の前に膝をつき、「人間性はともかくとして、野球人として負けましたわい」
「人間性はともかくとして、か…フッフッフ」
(純粋でいい男よ…しかし伴、わしはまだお前に残酷なことを要求せねばならん…)
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161