巨人の星(再放送)[第55~56回]|王・長嶋への挑戦&無視された左腕
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第55話★王・長嶋への挑戦
目を覚ました飛雄馬、同室の先輩・大内山左右太郎と仲良くなる
さゆたろうって変な名前である
身長・顔・名前、みんな俺と正反対だ、と飛雄馬は独りごちる
左右太郎によれば、ここでは起床時刻も就寝時刻など決められていない
朝食は午前8時、それからグラウンドで練習、
昼食は弁当か合宿所に戻って、それからまたグラウンドで二軍戦の練習試合、
夕食は6時、その後は10時の門限まで外出も自由というのが二軍の一日
自由が多いので、気が弱い者は脱落する
誰にも命令されなくても自由時間に血の汗を絞っている者が残る
それに気がついたときには遅いんだ…俺みたいにな
「大内山さん、体格に恵まれているじゃないですか」と飛雄馬は慰める
「体格だけだったら、ジャイアント馬場がいた」と左右太郎
というか、左右太郎自身が馬場のことなのだろう
3試合7イニングを投げたが体格を活かしきれずに球界を去った馬場―――
速水は今日も用具運び
「他にも新人はいるんじゃないのかい」と聞かれて、
「その誰かさんはおえらい甲子園組でしてね」と飛雄馬への反感を煽る
疲れる人間であるwww
飛雄馬、やらせろと言っても譲らんくせに…と我慢している
「それだけじゃない、俺が風呂場の掃除をやっていても姿も見せん」
まあいい、目立つ仕事は君が、影の仕事は俺でいいが、
本当の勝負はグラウンドでつけようぜ!
しかし今日のシゴキは逆立ちで、自信があったはずなのに早くもグロッキー
見せ場をつくれなくてイライラする飛雄馬であった
そこへ長嶋、王、川上がやってくる
長嶋には魔送球を投げ、王とは直接対決した因縁があると思った飛雄馬
「こんにちは、星です!」と挨拶しにいったものの、かるーく無視され、
どうしてこう甘いんだ、俺は!とまた落ち込む
コントロールに自信がある者、バッティング投手をやれと川上に言われて、
ようし、ONをきりきり舞いさせてやるとばかりに手を上げる
まず長嶋だが、下半身がうわずってしまいウルトラ大暴投
しかし二球目からはからぶり
やったぞ、おれはどえらいことをやりかけているんだ
次は王
チップしてからぶりを連続、川上が「もういいだろう」と止める
天下のONに1安打も許さなかったぞ
有頂天になる飛雄馬、バッティング投手を解かれ、
外野に向かう間もこぼれる笑みを抑えきれない
あとで監督さんから何か話があるかな、とまたwktkしてる
「1軍へ来い!」なんてね!
バッティング投手を代わった左右太郎は、どんどん打たれるので守備は急に忙しくなる
というか、守備練習だからこれでいいのである
しかし飛雄馬、やっぱり大内山さんはダメなんだななどと独りごちる
しかしON砲、当たると大きいな。やはり天上人か…
俺が雲の上から引きずり下ろしたというところだ、ハッハッ…
その後も飛雄馬、ことあるごとに川上が何か言ってくれるものと期待するが、
別に何も起こらぬまま、川上たちはグラウンドを去っていく
1軍昇格の件はいずれ日を改めてということなんだな、うんうん
しかし、はっと気がつくと―――
誰も俺を見ていない!
しかも飛雄馬を放って、みんなランニングにいってしまった
速水だけが目を光らせていた
この目は妬み…そうか、みんな俺を妬んでいるのか!と飛雄馬は考える
バスの中でも誰も飛雄馬の投球を話題にしない
寮に帰って、ギターを弾いている左右太郎に聞いてみるが、
「さあ寝ようか」と急に布団にもぐりこまれてしまい、飛雄馬はショックを受ける
これじゃ、ON砲に勝ったことはまるで真昼の夢じゃないか!
窓の外を見ると、速水の猛練習
明日にでも1軍から迎えが来るかもしれないんだ、負けてたまるものか!と飛雄馬も走りだす
第56話★無視された左腕
1軍入りの夢を見ているところを左右太郎に起こされた飛雄馬
時間がないと注意されたのに、まず新聞を見たりして、不遜である
巨人の投手陣は火の車という記事を見て、自分の1軍入りは近いといい気分になり、
食堂に降りると、コーチが顔を覗かせたので、
オッ、来た!と一気に期待が高まる
しかしコーチは、左右太郎のバッテインング投手ぶりをホメるONの伝言を伝えに来たのだった
「ONの調子を狂わせようとしてたやつもいたっけね」という速水の皮肉も耳に入らない飛雄馬
投球練習で「コントロールだけじゃダメだ!プラスアルファがなきゃ!」と怒られた飛雄馬
クソッ!と馬鹿力で豪速球を投げる
「違う、スピードでもない! バッターを威圧する何かがなきゃダメだ! グラウンド5周!」
くそっ、くそっ、と飛雄馬は納得がいかない
ONをきりきり舞いさせたのがなんだか悪いことみたいじゃないか!
わだかまり満載の飛雄馬、夜の自主練でグラウンドまで来てしまい、
多摩川べりに住むたあ坊と知り合う
たあ坊と姉ちゃんのゆりっぺ
本当に巨人の選手?と疑われ、ONをきりきり舞いの話をすると、
たあ坊は笑って、それなら二軍にいるわけないだろと鋭い指摘
そう、そうなのだと考え込む飛雄馬
俺にはホメてくれるやつが必要だ、と思い、その脳裏に浮かぶのは伴の顔である
伴、飛雄馬からの手紙を受け取る
飛雄馬の悩みを読んで頭をひねるが、
その話を聞いた花形には、すぐにぴんときたらしい
今日も練習でへとへとの飛雄馬、伴からの返信を受け取る
風呂を沸かしながら読む飛雄馬
ハワイでも女子高生にモテモテの花形
伴の第六感では、「お前少し焦りすぎていないか?」とのこと
たしかに焦ってる…と飛雄馬
翌日には二軍戦に選ばれなかったので、ますます腐る飛雄馬であった
ピッチャーに選ばれたのは左右太郎、ピンチランナーとして速水が選ばれた
悩みぬいた飛雄馬は長屋に夜の自由時間に帰ってくる
ちょっとしたスター気取りだなと一徹が皮肉る
おあがんなさいという明子に、一徹「ならん」
飛雄馬の「ONきりきり舞い話」に、一徹、「国定忠治だな」
赤城の山も今宵限り…あの忠治じゃよ
にっこり笑って人を切る喧嘩剣法の忠治、つまり先手をとったがONはカスリ傷なのだ
道場破りをしようと江戸の千葉周作道場に乗り込んだ
真剣での勝負を千葉に申し込み、
イザ!と長く睨みあい、さあ飛び込もうとしたとき、周作は勝負あったと止める
喚く忠治に道場の者らが説明するには、
先手だけはたしかにとったが、我々には先生がその方を真っ二つにするところがまざまざと見えた
聞いているうちに忠治は青くなり、千葉道場を去っていった
そんなことはない、かすりもしなかったのだと飛雄馬は必死に抗弁
そして出ていってしまう
去っていく飛雄馬を追う一徹
走っていく飛雄馬の背中を見ながら、
わしにはあれしか言うことができなかった、許せ、みんな悩み傷つくのだ
しかし相手がONとはさすがにでっかいわい…と、これは親ばか?
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161