巨人の星(再放送)[第39~40回]|雨の中の闘志&血ぞめの決勝戦
巨人の星(再放送)[第39~40回]|雨の中の闘志&血ぞめの決勝戦
第39話★雨の中の闘志
雨に濡れる大阪城、通天閣
雨戸を開けた飛雄馬、「しめた、これなら今日の決戦は流れるぞ」
「雨よ、頼むから降り続けてくれ。明日もあさっても…」
左門戦で親指の爪を割った飛雄馬は祈る
みんなにはそれを隠し、旅館「根岸屋」の番傘に隠れて、外科を訪ねる飛雄馬
しかし「アラ!」と面が割れてしまうので、あわてて逃げ出す
くそう、このままを傷を放っておいたら甲子園はおろか、
一生野球ができなくなるかもしれない…
いや、爪が割れてるだけだからwww
用心した飛雄馬、次の外科では、念のため、
「この病院の人たちは野球好きですか?」と聞いてみる
(「もちろんよ、院長先生なんて大変な野球****…」というので、また逃げ出す)
どの病院も野球狂いだらけだ、徹底的に当たってやるぜ…
ようやく、「野球? そんなもの興味ないわ、
院長先生をはじめ芸術ファンですもの」という外科に突き当たる
だが先生は「野球をやるなんて****!」(基地外沙汰か?)
そして病院を出た飛雄馬
どうしたらいいんだ、こんなものを巻かれちまって…
飛雄馬、せっかく巻いてもらった包帯をほどいてドブに捨ててしまう
気落ちしたまま宿に帰ると、何も知らない星雲ナインは、車座になって、
小学生のように無邪気に『てるてるぼうずの唄』を歌っていた
小宮が読んでいる本は「我ら青春」、中村雅俊の青春ドラマのノヴェライズかねえ
飛雄馬さりげなく、明日の決勝戦で一発投げてみませんか、と小宮に探りを入れてみるが、
とたんに、みんな、ギョッと真顔になる
ちょっと探りを入れただけで、みんなこれほどショックを受けている…
これではとても割れた爪のことなんか言えない
小宮「俺が投げたら、花形のホームラン率はさしずめ10割だ!ハハハ…」
って、情けなさすぎの第二投手であるwww
そこへハッハッハッと上機嫌の大造が、陣中見舞いにやってきた
星に抱きついて、「鉄腕投手にキスさせてもらおうかな」www
思わず「ええっ!」と逃げる飛雄馬
「おい星、失礼じゃないか!」と天野先生
飛雄馬は再び傘をさして街をさまよい、小間物屋で白手袋を求める
大造の言葉がエコーつきで飛雄馬の脳裏に…
負けたら新幹線にも乗せん、
大阪から各駅停車じゃ 各駅停車じゃ 各駅停車じゃ 各駅停車じゃ…!
そこで熊本に帰る左門たちとばったり会って、大阪駅まで見送ることに
左門、飛雄馬の手袋に気づいて、
「その左手ばどうしたですたい!」
イヤお前のせいだからwww
飛雄馬が適当にごまかすと、
「さすが星君ですたい、大事な左手を手袋で保護してるとは!」
一方、左門の境遇をめぐる飛雄馬の妄想は、さらに悪化している
左門の弟妹の顔も知らないくせに
傘もなければ荷物もなく手ぶらの熊本農林
大阪駅で出迎えたスポーツ紙の記者連
記者たちが現れ、巨人の川上の言葉を伝える
『不運拙く敗れたとはいえ左門豊作は自分の若い頃そっくりの弾丸ライナーだ』
なんとしても左門をとれと、スカウトたちに特別指令を出したのだという
飛雄馬は涙を流して左門の肩をつかみ、
よかった、よかったな!
そして何泣いてるの?と記者に訊かれて走りだして去っていく
その飛雄馬の背中に、左門、叫んで、
「明日の決勝戦、雨が止むごつ祈っとりますたーい!」
殺すぞこの野郎www
飛雄馬は雨の中を歩き続け、そして同じ言葉を繰り返し続ける
「雨よ、頼むから振り続いてくれ。二日でも三日でも降り続いてくれ…」
なかなかにリリカルな回であった
第40話★血ぞめの決勝戦
…しかし、雨はついに止んだのだった
雨戸を開けた飛雄馬、「ああっ、晴れてる…!」
巨人の藤田コーチと荒川コーチも決勝戦を見るために甲子園球場に現れた
一球投げてみた飛雄馬、「い…痛い…!」
すぐにスローボールに切り替える
「敵を気負いこませてヒョイッとスローボールではずす、これが名ピーッチャーの技でござい!」
伴は無神経なことを言っている
そしてプレイボール、星雲が先攻だが、例によって冴えない打撃
みんなもう少し打ってくれてもいいじゃないか、俺に甘えすぎだ!と飛雄馬はひとりごちる
マウンドに立つ飛雄馬、一斉に集まるスカウトたちの眼を意識するが、
とりあえず投げられるのはスローボールだけ
さすがに打たれたが、ピーゴロ、次はショートフライ、
三人目はショートゴロ、しかしボールがはねてランナー一塁
そして4番・花形登場
「小宮さんに頼んでマウンドを降りようか、そうすればみんなは俺の不運に同情してもらえる…」
しかし花形の眼は澄みきっている
スタンドでは応援で大活躍の牧場、
飛雄馬、それを見て「みんなひたむきに若い命を燃やしている」と思い直す
オッサンかwww
ようやく腹を決めた飛雄馬、伴になにごとか囁く
長屋でテレビの前の一徹「やれ、やるんだ飛雄馬!」
この親父、今回は何も気づいていないのかww
コマーシャル明け、飛雄馬の策はなんと敬遠であった
どっと汗をかく一徹
「ぬぬぬ…」怒る大造
牧場君「……」
ひきょう者!と叫びながら一塁へ向かう花形
落胆するスカウトら
荒川コーチ「期待するほどでもなかったな」
しかし藤田だけは何か気づいた様子、「うーん、しかし、ちょっと気になる投げ方だな…」
一徹、ようやく異変に気づいて、「あいつは死んでも敬遠などするわけがない」
「でも怪我をしたのなら第二ピッチャーの小宮さんが…」と明子はもっともなことを言う
「いや、どんな怪我をしても飛雄馬のほうが上。そこに飛雄馬の悩みがある」
小宮はどんだけヘボいのかww
スローボールを投げ続ける飛雄馬、ついに出血
そして花形の二打席目も敬遠
頭に来て敬遠球を打つが…
場外になりそうなところをなんとかアウト
ついに指からは血が噴き出す
ランナー2塁、そして花形の三打席目というピンチである
飛雄馬「よし、父ちゃんに教わった作戦をやるか」
「むっ、『あれ』をやる気か!」
血がダラダラだが…
わざとインサイトボールで打たせ…
レフト前に転がし…
3塁を回ったランナーを…
ホームで殺す!
まんまとやられて悔しがる花形
喜んだ伴だったが、ふと手元のボールを見て、
「血、血だ…!」
ベンチに戻った伴が顔色を変えているのを見て、飛雄馬は裏に引っ張りこむ
「今日のお前は今までで一番かっこ悪かったぜ!」と感動する伴
頼まれた通りにボールに土をなすりつける
ピンチの中、花形4打席目
すでに眼が霞んでいる飛雄馬
「あと一球投げられるかどうか…」
テレビを見つめる明子「もう見てられないわ」
ゲッツーを狙って投げるつもりが、すっぽ抜けの球――
花形、大ホームラン
そして星雲は負けた
「藤田さん、星は予想外でしたね」との記者の質問に
藤田「いや、予想以上のピッチャーだよ、予想以上にすばらしかった」
記者たち「いやあ、またご冗談を…」
「星の腰抜け!」
マウンドに膝をついた飛雄馬は動けない
笑うやつは笑えっ、怒るやつは怒れっ…
父ちゃん俺は逃げ出さなかったんだ、最後までマウンドから降りなかったんだ
こうして星雲の甲子園は終わったのである
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161
(再放送)2010年10月4日~ 月~金 19:00~20:00(毎回2話放送) TVK 原作 - 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画) 脚本 - 山崎忠昭、松岡清冶、佐々木守、長浜忠夫、辻真先、斉藤次郎、松元力、島修司、さわきとおる、吉田喜昭、山崎晴哉、宇佐美寛、伊東恒久、林すみ子、鈴木良武、竹内泰之、吉田茂承、斉藤望、金子裕 作画監督 - 楠部大吉郎、香西隆男、椛島義夫、斉藤博、遠藤正史 美術監督 - 小山礼司(1話-57話)→影山勇(58話以降) 美術デザイン - 小山礼司(67話以降) 音楽 - 渡辺岳夫 原画 - 塩山紀生、米川功真、荒木伸吾、小林治、森下圭介、小松原一男、石黒昇、今沢哲男、中村英一、芝山努、近藤喜文、北原健雄、前田実 他 コンテ - 吉川惣司、出崎哲、富野喜幸、奥田誠治 他 演出 - 長浜忠夫、出崎哲、小林きよ子、小林かおる、斉藤博、石川輝夫、奥田誠治、吉田茂承、斉藤望、吉川惣司、御厨恭輔 ナレーター - 小林恭治 協力 - 東京読売巨人軍 資料提供 - 越智正典(91話) 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー * cast 星飛雄馬 - 古谷徹 星一徹 - 加藤精三 星明子 - 白石冬美 花形満 - 井上真樹夫 |
第39話★雨の中の闘志
雨に濡れる大阪城、通天閣
雨戸を開けた飛雄馬、「しめた、これなら今日の決戦は流れるぞ」
「雨よ、頼むから降り続けてくれ。明日もあさっても…」
左門戦で親指の爪を割った飛雄馬は祈る
みんなにはそれを隠し、旅館「根岸屋」の番傘に隠れて、外科を訪ねる飛雄馬
しかし「アラ!」と面が割れてしまうので、あわてて逃げ出す
くそう、このままを傷を放っておいたら甲子園はおろか、
一生野球ができなくなるかもしれない…
いや、爪が割れてるだけだからwww
用心した飛雄馬、次の外科では、念のため、
「この病院の人たちは野球好きですか?」と聞いてみる
(「もちろんよ、院長先生なんて大変な野球****…」というので、また逃げ出す)
どの病院も野球狂いだらけだ、徹底的に当たってやるぜ…
ようやく、「野球? そんなもの興味ないわ、
院長先生をはじめ芸術ファンですもの」という外科に突き当たる
だが先生は「野球をやるなんて****!」(基地外沙汰か?)
そして病院を出た飛雄馬
どうしたらいいんだ、こんなものを巻かれちまって…
飛雄馬、せっかく巻いてもらった包帯をほどいてドブに捨ててしまう
気落ちしたまま宿に帰ると、何も知らない星雲ナインは、車座になって、
小学生のように無邪気に『てるてるぼうずの唄』を歌っていた
小宮が読んでいる本は「我ら青春」、中村雅俊の青春ドラマのノヴェライズかねえ
飛雄馬さりげなく、明日の決勝戦で一発投げてみませんか、と小宮に探りを入れてみるが、
とたんに、みんな、ギョッと真顔になる
ちょっと探りを入れただけで、みんなこれほどショックを受けている…
これではとても割れた爪のことなんか言えない
小宮「俺が投げたら、花形のホームラン率はさしずめ10割だ!ハハハ…」
って、情けなさすぎの第二投手であるwww
そこへハッハッハッと上機嫌の大造が、陣中見舞いにやってきた
星に抱きついて、「鉄腕投手にキスさせてもらおうかな」www
思わず「ええっ!」と逃げる飛雄馬
「おい星、失礼じゃないか!」と天野先生
飛雄馬は再び傘をさして街をさまよい、小間物屋で白手袋を求める
大造の言葉がエコーつきで飛雄馬の脳裏に…
負けたら新幹線にも乗せん、
大阪から各駅停車じゃ 各駅停車じゃ 各駅停車じゃ 各駅停車じゃ…!
そこで熊本に帰る左門たちとばったり会って、大阪駅まで見送ることに
左門、飛雄馬の手袋に気づいて、
「その左手ばどうしたですたい!」
イヤお前のせいだからwww
飛雄馬が適当にごまかすと、
「さすが星君ですたい、大事な左手を手袋で保護してるとは!」
一方、左門の境遇をめぐる飛雄馬の妄想は、さらに悪化している
左門の弟妹の顔も知らないくせに
傘もなければ荷物もなく手ぶらの熊本農林
大阪駅で出迎えたスポーツ紙の記者連
記者たちが現れ、巨人の川上の言葉を伝える
『不運拙く敗れたとはいえ左門豊作は自分の若い頃そっくりの弾丸ライナーだ』
なんとしても左門をとれと、スカウトたちに特別指令を出したのだという
飛雄馬は涙を流して左門の肩をつかみ、
よかった、よかったな!
そして何泣いてるの?と記者に訊かれて走りだして去っていく
その飛雄馬の背中に、左門、叫んで、
「明日の決勝戦、雨が止むごつ祈っとりますたーい!」
殺すぞこの野郎www
飛雄馬は雨の中を歩き続け、そして同じ言葉を繰り返し続ける
「雨よ、頼むから振り続いてくれ。二日でも三日でも降り続いてくれ…」
なかなかにリリカルな回であった
第40話★血ぞめの決勝戦
…しかし、雨はついに止んだのだった
雨戸を開けた飛雄馬、「ああっ、晴れてる…!」
巨人の藤田コーチと荒川コーチも決勝戦を見るために甲子園球場に現れた
一球投げてみた飛雄馬、「い…痛い…!」
すぐにスローボールに切り替える
「敵を気負いこませてヒョイッとスローボールではずす、これが名ピーッチャーの技でござい!」
伴は無神経なことを言っている
そしてプレイボール、星雲が先攻だが、例によって冴えない打撃
みんなもう少し打ってくれてもいいじゃないか、俺に甘えすぎだ!と飛雄馬はひとりごちる
マウンドに立つ飛雄馬、一斉に集まるスカウトたちの眼を意識するが、
とりあえず投げられるのはスローボールだけ
さすがに打たれたが、ピーゴロ、次はショートフライ、
三人目はショートゴロ、しかしボールがはねてランナー一塁
そして4番・花形登場
「小宮さんに頼んでマウンドを降りようか、そうすればみんなは俺の不運に同情してもらえる…」
しかし花形の眼は澄みきっている
スタンドでは応援で大活躍の牧場、
飛雄馬、それを見て「みんなひたむきに若い命を燃やしている」と思い直す
オッサンかwww
ようやく腹を決めた飛雄馬、伴になにごとか囁く
長屋でテレビの前の一徹「やれ、やるんだ飛雄馬!」
この親父、今回は何も気づいていないのかww
コマーシャル明け、飛雄馬の策はなんと敬遠であった
どっと汗をかく一徹
「ぬぬぬ…」怒る大造
牧場君「……」
ひきょう者!と叫びながら一塁へ向かう花形
落胆するスカウトら
荒川コーチ「期待するほどでもなかったな」
しかし藤田だけは何か気づいた様子、「うーん、しかし、ちょっと気になる投げ方だな…」
一徹、ようやく異変に気づいて、「あいつは死んでも敬遠などするわけがない」
「でも怪我をしたのなら第二ピッチャーの小宮さんが…」と明子はもっともなことを言う
「いや、どんな怪我をしても飛雄馬のほうが上。そこに飛雄馬の悩みがある」
小宮はどんだけヘボいのかww
スローボールを投げ続ける飛雄馬、ついに出血
そして花形の二打席目も敬遠
頭に来て敬遠球を打つが…
場外になりそうなところをなんとかアウト
ついに指からは血が噴き出す
ランナー2塁、そして花形の三打席目というピンチである
飛雄馬「よし、父ちゃんに教わった作戦をやるか」
「むっ、『あれ』をやる気か!」
血がダラダラだが…
わざとインサイトボールで打たせ…
レフト前に転がし…
3塁を回ったランナーを…
ホームで殺す!
まんまとやられて悔しがる花形
喜んだ伴だったが、ふと手元のボールを見て、
「血、血だ…!」
ベンチに戻った伴が顔色を変えているのを見て、飛雄馬は裏に引っ張りこむ
「今日のお前は今までで一番かっこ悪かったぜ!」と感動する伴
頼まれた通りにボールに土をなすりつける
ピンチの中、花形4打席目
すでに眼が霞んでいる飛雄馬
「あと一球投げられるかどうか…」
テレビを見つめる明子「もう見てられないわ」
ゲッツーを狙って投げるつもりが、すっぽ抜けの球――
花形、大ホームラン
そして星雲は負けた
「藤田さん、星は予想外でしたね」との記者の質問に
藤田「いや、予想以上のピッチャーだよ、予想以上にすばらしかった」
記者たち「いやあ、またご冗談を…」
「星の腰抜け!」
マウンドに膝をついた飛雄馬は動けない
笑うやつは笑えっ、怒るやつは怒れっ…
父ちゃん俺は逃げ出さなかったんだ、最後までマウンドから降りなかったんだ
こうして星雲の甲子園は終わったのである
巨人の星 全11巻セット (講談社漫画文庫) ¥7,161