図面作成でCADソフトを使うメリット

 

皆さんこんにちは。

先日行政書士会で行われたJw-CADの研修会に参加しました。

そのせいか、ブログでCADについて語ってみたくなり、今日は図面作成でCADを使うメリットについて書いてみたいと思います。

 

私は行政書士なので、お仕事で図面を作成することがあります。

 

開業間もないころ、行政書士会の研修会や先輩先生に、

「無償でネットからダウンロードできるJw-CADが良いですよ」とすすめていただきました。

 

アドバイスどおり、私もJw-CADのソフトをPCにダウンロードしてみました。

 

早速立ち上げてみると、マイクロソフトのWordやPowerPointとは異なるコマンドがたくさん並んでいて、マウス操作も上手くいきません。

 

のっけから息苦しくなり、現実逃避でJw-CADより簡単なCADソフトを探しはじめました。

 

見つけたのは、ライラックシステムの「間取りっどPro3」いうCADソフトでした。

間取りっども高度なソフトですが、なんとなく優しげな画面なので馴染みやすいイメージでした。

 

ひとまずJw-CADは置いておき、間取りっどで作図の練習をしてCADソフトの扱いに慣れようと考えました。Jw-CADはおいおいということです。

 

その後、先輩先生から花子で作図をしている先生もいるという情報を聞いて、花子2021(JUST.SYSTEM)もトライしてみました。

 

どちらも独学ですが、図面はひととおり描けるようになりました。

しかし内心は技術的な不安あり、もっと効率的に作図ができるのではないかと思っていました。

 

一度は有料のCAD講習会に参加して学びなおしたいと思っていたところ、専門業者が登壇する行政書士会のJw-CAD研修会を知りました。

 

研修会では正確な縮尺で線を描くことや面積の算出方法など、作図の基礎を学ぶことができました。

これまでなんとなくこなしてきたCADソフトですが、使い方の素地ができたような気がします。

 

また、基礎がわかるとほかのコマンドへの探求心も生まれてきました。

 

ところで皆さんは、CADの「レイヤ」という機能をご存じでしょうか。

Jw-CADだけでなく、間取りっどっや花子でも、この機能をつかった作図ができます。

 

レイヤ機能はページを何層も重ねることができる仕組みです。

 

例えば、風俗営業許可の許認可申請では、かなり緻密な図面が求められます。

平面図、求積図、照明設備図の3パターンの図面を提出しなければなりません。

 

このような図面を作成する際、レイヤ機能をつかうととても便利です。

1ページ目にベースとなる平面図、2ページ目に各パーツの名称(イス、テーブル、カウンターetc.)、3ページ目に求積表(営業書、客室、調理場ごとの面積)、4ページ目に照明設備図、5ページ目に照明器具リスト表といった具合に、何枚かのページに分けて作成していきます。

 

そうすると、各ページは全面透化されてるので、1ページ目の上に2ページ目を重ねると、平面図上の各パーツに名称が付され、提出用の平面図が完成するという仕組みです。

 

求積図では、平面図から名称をのぞき、各部分の寸法をもとに算定した求積表(面積の表)を付します。

 

つまり一度作成した平面図を何回もつくる必要がなく、提出書類ごとに必要な要素のみを重ね合わせて1枚の図面に仕上げれば良いのです。

 

また、レイヤ機能で作成した図面は、見た目がとてもキレイです。


CADソフトをつかう最大のメリットは、このレイヤ機能にあるのだと思っています。