「あの時の男の子・・・?」
間違いない、わたしが旅をする理由
まだ名前も知らないでもきっと・・・

「えっ、ひあのの知り合い?」
「ってかどこからでてきた!?」
「わっ、危なっいきなり攻撃?」
「『仲間』ではなさそうね、」

ど、どうしよう。
このままじゃ二人がケガしちゃう。

って思ったのも束の間、

「ミロル、お願い!」

リデイアちゃんが言った瞬間、
キラキラが攻撃の前に集まった。

パアァァ・・・シュウッ

攻撃が跳ね返った!?

驚いたけど、これじゃ今度は、

「あの男の子がケガしちゃう!」

「「えっ、敵じゃないの?」」

「話すと長くなるけど・・・」

とりあえず、今は、

「攻撃は痛いからやめよう?」

ドリーとリデイアの前に立った。

攻撃はやまなくて、でも・・・、
あったかい、精霊たちが・・・、

「守ってくれてる、ありがとう。」

今なら言える、言わなきゃ!

「わたし、あなたとお友だちに
なりたい。だから、名前教えて!」

「「えっ、友だち!?」」

届かないってわかってたけど、
手を伸ばして精一杯伝えた。

暫くの沈黙の後、

「タクト」

とだけ言って暗闇に
溶け込むように消えていった。