やっぱりこれでいいんだ
いつまでも無理して
つらい道を行かせなくても
あいつが
本当に好きな道を選んで
オレはそれを受け入れて
あいつのピアノだって
一緒にいればいつだって
こうしてオレは聴ける
普通のことだ
なんの問題もない
それでもオレはやっぱり
何度でもあいつを
あの舞台に連れて行きたいと
思うんだ
このピアノを聴くたびに
例えば
天気ひとつで
音が変わってしまうように
小さなことが
そのこと全てを
変えてしまうことがある
オレたちの始まりだって
ゴミの部屋で聴いた
ベートーヴェンで
小さな練習室でやった
2台のピアノの
モーツァルトだっただろう
いくら苦しくても
気が遠くなるほどの
孤独な戦いが待っていようと
こんな喜びがあるから
何度でも立ち向かおうと
思えるんだ
何百年も前に記された音符が
生まれ育った国も
性別も目の色も
なにもかも違うふたりに
同じ音を思い描かせる
わかり合えないと
思っていた人と
だった一音で
わかり合えたり
惹かれ合ったり
のだめカンタービレ #23
音楽って本当に素敵ですよね♪