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んが海外で頑張ってるんだから、帰国したら、自分も頑張ってたところを見せなくちゃって、このテストに向けて、すごい勉強してたもんねー」
 ジュンイチの横で、彼女のナカガワマイがそう茶化した。
「え? あ、う……」
 それは内緒の予定だったんだろう。突然カミングアウトされてしまい、シオリは少し狼狽する。
「で――でも、あんなに疲れてヘロヘロだったケースケくんと、たった5点しか変わらないし……」
 照れを隠す時特有の、彼女の早口が出る。
「……」
 ユータやジュンイチがニヤニヤして僕を見る。ラルフ
何だか僕も照れ臭くなってくる。


 3年生になると、授業の半分は受験用の実習になる。問題を配られて、一時間で解き、次の一時間で解説、というのが続く。
 3年生になって、クラスが文理で完全に分かれる。結局僕は文系を選んで、シオリ達と全員同じクラスで授業を受けている。
 ジュンイチの彼女の、ナカガワマイは、チアリーディング部の部長であると共に、学年でもトップ30には必ず入る、成績上位者だ。国立の東京外語大を本命に、上智、青学、立教あたりを志望しているらしい。
 ジュンイチは、文系になって、得意分野だけで勝負が出来るようになり、成績が上がった。ただ国立を目指す以上、天中殺の数学とはいまだに付き合っている。でも、マイと同じ大学に行きたいジュンイチはポロシャツ ブランド
、それに追いつこうと、今がむしゃらに勉強している。
 受験生に恋は禁物とも言われるけど、ジュンイチには今のところ上手く作用しているみたいだ。
 そして、僕とシオリは――
 僕は東大でも100%合格確実だと言われているし、全国100番以内のシオリも、よほどのことがなければ合格できるとされている。埼玉高校は、本来東大合格者を毎年30人は出す進学校だ。中でもそこで3年間しのぎを削っていた僕とシオリは、誰もがまず合格は固いと思っているだろう。
 ――休み時間になると、ジュンイチは僕に、数学を見てもらいにやってくる。最近いつも休み時間は、こいつの勉強を見るだけで終わってしまう。
「だからな、cosθっていうのを、ここに代入して……」
「んがぁー! だから何でそうなるんだぁ,crocs!」
 ジュンイチは頭をバリバリとかきむしる。
「――と言うか、お前はまず、微積分がわかってないからな…ポロシャツ 人気
…ごめん、僕が悪かった」
 僕はシャープペンをくるりと回す。
「しかし、俺達は今まで、数学世界一の高校生に勉強を教えてもらっていたと思うと、空恐ろしいぜ」
 脇でそれを見物していたユータが言った。もうプロサッカーチームに所属するユータは、進学の意志がない事を早々に発表していて、今はこうして高みの見物というわけだ。
「く、くそぅ――じゃあケースケ、この問題はどうやって解くんだ?」
 ジュンイチはくじけずに訊いてくる。
「……」
 今まで数学から逃げ回ってばかりだったジュンイチが、今はこうして数学に食い下がろうとする意志をしっかりと見せている、
 ――変わったな、こいつも。
 受験に挑み始めるジュンイチ、プロでのサッカー人生が始まったユータ。
 形は違えど、二人とも、自分自身の戦いに挑んでいる。
 全国大会が終わって数ヶ月で、こいつらの顔は、それぞれの世界で厳しく戦おうとする、男の雰囲気が染み付くようになった。二人とも、とてもいい顔になったと思う。
 今の僕も、同じ顔ができているだろうか、と思う。
 まだ僕は、自分の戦う場が見えていても、何をすればいいか、よくわからない。怒りや憎しみでしか戦う事をしなかった僕は、そんな感情以外の動機でする戦いがある事を、最近知ったばかりだ。
 今