仙台の地下鉄に乗ったら「2万年前の旧石器時代の遺跡面をそのまま保存しているのは世界中でここだけ」みたいな宣伝文句の看板がありましたので見物に行って参りました。
仙台は大昔から自然豊かで作物も豊富な良い場所だったようで、縄文時代から稲作がされていたそうですが、考古学的な調査をするといってもせいぜい地下3mぐらいしか掘らなかったそうです。ところが小学校を建てる工事でたまたま地下を5mほど掘ったところ、2万年前の旧石器時代の森の跡が見つかったので、調べてみたら原始人の焚火の跡や、石器のかけらなどがあったのでミュージアムにした、ということです。
まあ公共の小学校の工事だったから公にして遺跡調査をしたのでしょうね。これが民間の工事だったら闇に葬られたと思います。もう時効と思うし、伝聞の噂なのでバラしますが、昔の勤務先の取引先だった今は亡き某福●信用組合の天●支店の建設工事をしていたら大●城の遺構が見つかったけど、遺跡調査が始まったら開店できなくなるので握りつぶした、という話を聞いたことがあります。
このミュージアムは遺跡保存のため湿度を高くしてあるので入った途端、メガネが真っ白に曇ってしまいます。問題の遺構は薄暗い中に黒く変色した倒木とカルシウムが白く浮き出した2万年前の地面が広がっていて、湿度が高いので蒸し暑いのです。ボランティアのオッちゃんが来て、色々と親切に説明してくれ、焚火跡で古代人がどういうことをしたのかの再現ビデオが遺跡面の上に垂らしたスクリーンで上映されるという至れり尽くせりぶりです。
地下5mの薄暗い中で、2万年前にこの場所で何があったかの再現ビデオを見るのは不思議な体験で、すごく興味深かったです。諸星大二郎のマンガの妖怪ハンターシリーズで「蟻地獄」というのがあって、暗い広い洞窟の中に規則的に穴が並んでいて「良い穴」を選んで入れば望みがかなうが、違う穴だと帰ってこれないという話がありました。何か薄暗い中に広がった地面を見ていたらそのマンガの話を思い出してしまいました。

カメラで写真を取ったのですが、カメラのレンズも曇って何が何だか分からなくなってました。上の写真は曇っているのに気づいてレンズを拭いた後に取ったものです。