最近ハマった漫画がある。
週刊チャンピオンで連載中の「ANGEL VOICE」という漫画だ。
内容は、分かりやすく言うと
ROOKIESとスラムダンクを足して2で割ったようなサッカー漫画。
不良たちがサッカーの魅力に魅かれ、素人同然の状態から
高校NO.1の船学を倒すために努力・成長を続けていくというストーリーだ。
キャプテン翼のように現実離れしたところがなく、
リアルに練習・努力による成長が結果に繋がる、
戦略を立案し、それを実践することで勝利に繋がるといった点も
現実的で僕は共感を覚えました。
ここまでなら比較的よくありそうな話なのだが、
この漫画はこれに加え、もう1つ大きなストーリーが加わっている。
チームのマネージャーであるまいという女の子が手術不可能の脳腫瘍に侵されてしまうのだ。
そもそも不良たちの集まりで個々にうまくなりたいという気持ちはあるものの
仲間意識が全くなかったチーム。
そんなチームに仲間意識を植え付けてくれたマネージャーを何とか元気づけたい、
少しでも喜ばせたいと選手たちは努力を続けていくのである。
まいの病気は16巻くらいから発病してくるのだが、
本当にそこからは随所に涙を誘うシーンがあり
涙無くしては読めない…。
チームはついに船学との決勝に臨む。
その決勝前半、船学に1点を決められたところで
まいは病院で死んでしまう。
ハーフタイムにその悲報を聞かされる選手たち。
まいを喜ばすためにやってきたのに…と全員が絶望する中、
まいのお母さんがまいが亡くなる最後に
「市蘭(チーム名)が優勝したよ」とうそをつき、
まいはそれを信じて笑顔で亡くなったことを知る。
まいが最後に聞いた言葉を嘘にしないため、
亡くなってしまっても、今まで支えてくれた
まいの気持ちにこたえるため、
選手たちは悲しい気持ちを振り切って試合に向かう。
まいは、試合前に自分が死ぬことを悟り、一人一人に
震える手で手紙を書いて渡しているのですが
この決勝戦ではその手紙の内容が明かされながら、一人一人が
その手紙の内容を忠実に守って、厳しい状況でも諦めず戦います。
単純かもしれませんが、僕はめちゃめちゃ感動してしまいました。
でも、僕がこの漫画を面白いと思えたのは、もう1つ理由があります。
随所にマネジメントの参考になるような話が出てきます。
僕が好きなシーンをいくつか。
シーン①
ある試合で、そこそこ強くなってきたせいか、
選手が少し調子に乗ってボールを持ちすぎてしまい、
試合のリズムが悪くなってしまう。
周りのコーチはパスを回させろと監督に進言するが
監督は
「ボールキープって楽しいじゃないですか?
彼らは今までサッカーが楽しいと思えたから、うまくなりたいと思って努力し、
成長してきた。
やりたいことが、やらされることになったら楽しみがなくなってしまう。
サッカーを楽しいと思えることこそが彼らの成長の原動力なんです!
それを奪うことはできません。」と選手を信じて、
自分たちで考えて戦わせる。
シーン②
準決勝の際、船学の監督が市蘭と習志野、どちらと当りたくないかを聞かれ、
市蘭と答えた。
その理由は、黒木監督が率いているからだと。
(当初、市蘭サッカー部はベスト4に入れなければ廃部という難題を課せられていた。
結局ベスト4がかかった試合に一蘭は9対1で負けてしまうのだが…)
チーム発足時、下手くそなチームだったわけなので、
一か八かで何度も真ん中にボールを放り込んで、
誰かに合わせることで得点を目指し、運よく勝つことを目指し、
廃部を免れようとすることもできた。
ただ、黒木監督はそれをしなかった。
廃部が決定してしまう大事な試合においても、パスをつなぐサッカーを貫いた。
あの監督はブレない。だから今の市蘭がある。
それが恐ろしいと。
シーン③
船学との決勝のハーフタイム。
監督が選手を褒めるシーン。
喧嘩に明け暮れていたお前たちは、
そもそも自分たちの世界において、喧嘩に負けても
誰かのせいにすることなく、自分が弱いのだと考える習慣ができていた。
サッカーにおいても同じだった。
負けたとしても誰かのせいにすることなく、自分の力が足りないからだと
努力してきたからこそ、今がある。
他人のせいにせず、自分を省みる姿勢は、今後の人生においても
必ずお前たちを成長させてくれるはずだ。
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自分の仕事に置き換えても、
同じことが言えるんじゃないかと思った。
今、自分はマネジメントの立場に立たせてもらっている。
シーン①のように
やらせてばかり(命令してばかり)で、
仕事の楽しさを教えられるだろうか?
そういう状況でメンバーは改善や努力を自らしようと
思えるのだろうか?
シーン②のように
目先の数字欲しさにメンバーの成長を考えず、
その場しのぎの対応をしたことはないだろうか?
シーン③のように
何か他のもののせいにすることで
成長機会を失うといったことは
なかっただろうか?
いろんなことを考えさせられる漫画でした。
いつかドラマ化されることを
期待しつつ…
もう少しで最終回のよう…
次のコミックがでるのが楽しみです!
ANGEL VOICE 37 (少年チャンピオン・コミックス)/秋田書店

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