つつじが丘幼稚園にご縁あって 園長として就任させて頂き、早8ヶ月になりました。


小学校・中学校、そして高校の教諭として、長く子どもたちに携わっておりましたが、

おかげさまで

毎日 ちょうど紅葉と同じ大きさほどの手のひらをした幼き子どもたちの 

健やかな成長に寄り添うことができ、

健康だけが取得の私ですが、

さらなる 生きる希望、溢れるエネルギーを 頂戴しています。


10年前・・・春、

同じ高校に通っていた親友から定年退職にあたっての文集が届きました。

彼女は、家庭の事情で群馬大学を中退せざるを得なくなり、

33歳にして通信教育で 昔から追い求めていた教員の資格を取得。

小学校の教員として定年まで、皆に慕われ誰もが尊敬する先生を勤めあげました。

 

恵まれた家庭とは決して言えない彼女でした。

昔はそういう家庭がとても多かったのもありますが、

本当に頑張り屋さんで・・・

遠い遠い昔の記憶がよみがえり、

とても懐かしく、涙がこみ上げてきました。

彼女からの文集「そして二十七年」も、あっという間に読み上げていました。


私がこの春から幼児教育の場に身を投じるようになり、

心は新任教諭、

あらゆる本を読み漁る日々が続いておりますが、

つい先日、再びこの文集を手にとっている自分がおりました。


10年前に読んだときとはまた違う視点での気づきも多く、

(涙しながら読むことだけは変わりませんでしたが・・・)

その中でも、学級だよりを記録する頁に目がとまりました。

彼女は、クラスの様子や子どもの作文、日々のちょっとしたエピソードなど、

1年間で200号までになった年もあったとか!


私も、毎月園だよりを発行しておりますが、

とてもとても!!!

改めて彼女の偉大さ、そして本物の教員としての熱い魂を感じました。

今朝の職員朝礼で、彼女のエピソードと文集を、教職員へ紹介してみました。

本園の教職員は、皆とても一生懸命、志も高く、気持ちの良い先生ばかりです。

彼女の熱い想い、きっと伝わったことでしょう。


どの仕事にも通じることかもしれませんが、

「強い信念」・・・、「大きな夢・希望」・・・。


文集の最後は、子どもたちとのやり取りがいっぱいつまった短歌集になっています。

私も少しずつ詠み、彼女のように思い出を詩で囲まれたい!・・・などと想いを馳せて。


「園長先生~!おはよーございまーす!!!」

寒さを感じる早朝になりましたが、

颯爽と園バスを降り、

一目散に駆け寄って来てくれる子どもたちに支えられて、

今、幼児教育の魅力にとりつかれています。


幸せな日々に感謝、感謝です。