手術がほぼ決まったので、彼の両親にも救急搬送と虫垂炎である事を伝えた。

 

私達が病院へ到着したのは18時半ごろ。

彼の診断が終わり、彼のもとへ行けたのは19時半前だった。

先生が来て手術の話をされたのも彼のもとへ行った少し後だった。

それから彼の両親に電話をしたのだ。

私達の住んでいる場所からその病院へまでは約30分。

彼の両親の家からは病院まで約一時間かかる。

手術をするというので彼の両親はすぐに来てくれることになった。

親の子に対する優しさの深さを感じます。

 

しかし待っている間の時間。

手術に対する不安がどうしても取れなかった。

それは彼も同じ様。

ましてや大腸の炎症も酷かったので虫垂切除だけでなく大腸までも切ってしまうというんですもの。

こればかりは異常な腹痛だったにもかかわらず病院へ行かなかった私達がいけないんだけれども。

破裂しないように切除すると言われても安心出来なかった。

 

でも抗生剤と痛み止めのおかげで痛みが随分減った。

 

先生ともお話して手術回避のお話をさせていただいた。

先生は”自分は外科だからすぐに切ってしまえばいいとは思う”とも仰っていましたが”1日様子を見ましょう”という話になった。

 

それからは入院手続きになった。

彼の両親も来てくれ、入院が決まり彼とはベッドで別れた。

今年は始まりから彼は調子が悪かった。

 

年末、幼稚園で流行っていた我が子が流行り目になって帰ってきた。

眼科でいただいた目薬ですぐに治ってしまったが、パパが流行り目が移った。

年末年始何処へも行けずお家にいるしかなかった。

 

そして、その頃からお腹の痛みを言い出していた。

 

一月の中旬位からお腹の痛みが通常ではないと言い出した。

 

ある日、夜の12時頃に起き出して”このお腹の痛みはおかしいから急いで救急車を呼んでくれ”と言った。

歩けるし、救急へ行くのも車を運転すれば行けそうだと思った私は”歩けるなら病院まで連れて行くよ”と伝えた。

そうすると彼はトイレに行き弁を出してきた。

”なんか出したら大丈夫になった!明日普通に診察に行ってくるよ”と言った。

 

でも、一回も自分で病院へは行かなかった。

 

上のようなやり取りを2回くらいした。

 

なぜか彼が大変な腹痛が起きるのは土日祝日もしくは夜中だけだったからだ。

(今となれば早々に病院へ行って入ればとも思うがそれはもうどうしようもない。)

 

あの時も三連休の最終日の事だった。

お腹の痛みがおかしいから病院へ行きたいと言い出した。

その日はお腹も尋常でない大きさに腫れ上がっていた。

まるで空気を入れられた蛙のようなパンパンに腫れて弾けそうなお腹。

不安の中、彼はいつものようにトイレへ行った。

いつものように弁が出れば落ち着くのではと思ったのかもしれない。

その間に私は救急相談に電話をした。

看護師に主人の症状を伝えると早急に救急車を呼べとの事だった。

 

それを主人に伝えて救急車を呼んだ。

 

救急医療に強い今もかかっている病院へ行くことが決まった。

 

子供もいるので救急車へは一緒には乗らず後から病院へ到着した私達。

診察中の間待合室で呼ばれるのを待った。

 

パンパンなお腹。

食欲はあったか

彼はネットで自分の腹痛が何か探していた。

最初みぞおちが痛くなり、下腹部が痛くなった。

急激な痛み、高熱もなかった。

下腹部が全体的に痛かったので虫垂炎や盲腸ではないだろうと言っていた。

彼のお腹の痛みはなんなのだろうか?

 

診察が終わり、救急医療の中に案内された。

ベッドに横たわる彼。

痛み止めと抗生剤を打たれていた。

 

診察結果は”盲腸”つまりは”虫垂炎”であった。

白血球数値は通常虫垂炎を起こしている時よりも低いが診断結果としては虫垂炎であると云われました。

そして虫垂炎の炎症が酷くなったため繋がっている大腸もひどく炎症しているとの事でした。

本来なら今すぐにでも手術を始めたいところだが休日で救急車で運ばれてくる人も多く、主人が病院へ到着した頃に盲腸で救急搬送された方が手術になり、主人の手術はそれが終わり次第大体日付変更線を越える頃になるだろうとのお話でした。

 

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私の主人が癌になった。

 

彼は頭が良く優し過ぎてなんでも誰かのために動いてきた。

 

彼の仕事はお金が出来たらゆっくりしたらとてもいい仕事。

それを若い彼が先駆者として頑張ってやってきたよ。

賢い彼は地元の名士と話をするのも大学の教授と話をするのも上手にやってきた。

だって彼からは無駄な話はなく的確に話が出来るから。

 

誰からも慕われ、的確に仕事をなす彼に大きな病気が見つかった。

 

彼は10万人に一人と云われる虫垂癌だった。

 

的確な治療法が分かっていない彼の病気。

 

診断の結果とともに話を記録して行きたいと思う。

 

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