口臭と代謝の関係について

女性は誰しも口臭が起こりやすい時期があります。それは生理前

女性は子宮や膣を潤すために常に粘液を出しているのだけれど、生理周期によってねばりの度合いが変化する。

粘液は排卵前後に潤い伸びがよくなり、生理前には乾き気味になる。生理は不要になった血を出血という形で排泄する炎症の現象。排泄モードのこの時期は身体全体が炎症を起こしやすい状態なのでだるくもなり、ニキビも出やすい。そして全身の粘液が乾きやすくなる。閉経するときはその傾向は強くなります。

粘液の中でも唾液には炭水化物を分解するアミラーゼという酵素の他に、殺菌作用のある酵素なども含まれていて、食べ物からの細菌の侵入を防いでいたりします。

酵素はタンパク質です。代謝が落ちると、しっかりと殺菌作用を発揮できる酵素が作れなくなり、唾液の量も減ります。口の中が自然に適度に殺菌されなくなり、感染を起こしやすくなったり、アミラーゼが働かず、口の潤い不足もあり、糖質が歯に付着したままになりやすく、細菌のエサになってしまい、虫歯になりやすくなります

胃の消化力が落ちても口臭は強くなります。消化できないものが舌の上に苔として現れてにおいを放ちます。ポリープなどがなく胃に炎症がなければ消化力の低下は胃カメラでは発見できません。見た目で異常がなくても、消化力が低下していれば、代謝も落ちているので、体温が下がったり筋肉が落ちたりします。

また加齢に伴い、身体の細胞の保持できる水分量が減っていきます。唾液が出にくくなります。それが高齢者特有の匂いを作りだしてたりします。

本来は口の中に常在菌が適度に住み着き、潤いがある状態が理想。

でも、薬の影響などで極端に免疫が低下した状態の場合、常在菌でも感染が起こり得るので、その場合は歯科を上手に利用して、口腔内ケアをした方がいいとよいかもしれません。

唾液を出すために…

噛むこと。

適度に酸味のある食べ物を取り入れること。

唾液腺をマッサージするのも有効。

ストレスを溜めないこと。

鼻呼吸をすること。（マスク着用は口呼吸になりやすくなります）

唾液の質をよくすること（食事改善で変化します。ビタミンやミネラルが充分摂れていること）

を意識していれば、消化力も上がり、口臭も改善します。

ちなみに、わたしは子どもの頃から口が臭かったです。蓄膿も持っていたし、ニキビ、舌の苔はいつもあったし、舌の色も悪かったし、低体温だったし。代謝が悪かったので、どれだけ頑張って磨いても虫歯になっていたんだと、今なら理解できます

口臭は誰でもあるし、日々変化します。胃腸の状態を確認するのに、舌の色や歯形、苔はわたしはよく日々チェックしています。ツバの臭いも。東洋医学の舌診になります。

ザックリ言うと、舌の色が変だと呼吸がしっかりできていないか血の巡りが悪い、歯形がついていると水分量が多すぎ、苔が多かったりツバが臭いと消化不良や炎症排泄モード。深呼吸しとこうか〜？とか、飲み過ぎ食べ過ぎ？休憩必要？など、体調を整えるのに使います。

口臭をどうにかしたい時の参考に

今年も丹波黒豆の種取りできました